蓋置(ふたおき)を高価買取!茶道具の査定ポイントを徹底解説!

1.蓋置を売りたいお客様へ

茶道の道具には実に様々なものがあり、中でも一際小さく愛らしい脇役が蓋置きです。蓋置きは、その名の通り茶釜の蓋や柄尺の合を置くために使わせる茶道具です。一見竹を切っただけのものであったり、底や側面に穴が空いているコップのようなものだったり、動物や季節の行事の道具をかたどった置物のようなもので、使い方を知らないとうっかり処分してしまったりするかもしれませんが、これも茶道には欠かせないお道具です。査定をすれば、思わぬ金額になるかもしれません。蓋置の査定ポイントをまとめましたので、ご自宅に蓋置をお持ちの方はご参考にされてください。

2.蓋置についての解説

蓋置とは、茶道の場で茶釜の蓋や柄尺の合を一時的に置くことで、畳やお道具が汚れないようにするものです。材質は竹・金属・陶磁器などがあります。竹の場合は、根元が上になるように逆竹に切る決まりとなっています。また、炉と風炉の場合で竹の切り方が代わり、天節と呼ばれる、上に節があるものを風炉用、中説と呼ばれる節が真ん中にあるものを炉用とします。 蓋を置くためのものなので、蓋さえ置ければ形はバリエーションが豊かです。 中でも千利休が選んだと言われている火舎香炉、五徳、一閑人、三つ人形、蟹、さざえ、三つ葉の7つは「七種蓋置」と呼ばれ特別な場面で使われます。

3.蓋置の歴史

蓋置はお茶の道具として中国で生まれ、奈良時代から平安時代の間に日本に渡来したと言われています。その後、江戸時代に煎茶の流行に伴い、日本でも多くのものが作られるようになりました。その頃からは、12ヶ月の年中行事をかたどった月別の蓋なども作られました。

4.蓋置の代表作

「蟹蓋置」 道斎(どうさい) 江戸時代後期18世紀 根津美術館蔵

5. 蓋置の買取査定ポイント

  • 汚れ・ホコリ・欠け・割れなどがないか
  • 火舎香炉、五徳、一閑人、三つ人形、蟹、さざえ、三つ葉の7つの「七種蓋置」は人気があるため査定額アップ
  • 同時代の共箱が残されていると査定額アップ!
  • 付属品の有無 箱や説明文などが一緒に残っていると査定額アップ
  • 作者が分かっていたり、作陶された窯が分かると高評価
  • 裏千家・表千家などの「名物」は高額査定
  • 箱の表蓋に「一双」とある場合はペアで残っていると査定アップ

6.蓋置の取引相場価格

蓋置の取引相場価格は数千円から数万円の幅があります。室町・江戸時代など時代が古い方が高額査定になりやすいのですが、昭和中期の竹製の蓋置きでも5万円前後で取引されています。蓋置きの外見は多種多様で値段もピンキリですので、ぜひ審美眼を持った鑑定士に査定に出されることをお勧めします。

7.蓋置の買取についてのまとめ

蓋置は茶道具の中では脇役ですが、それゆえにユニークな形をしたものが数多く存在します。わびさびを重んじたものに加え、駒や凧をかたどった可愛らしいもの、動物や他の道具をかたどったものがあり、収集家に愛されています。思わぬ高額査定がつくことがありますので、ご自宅に不要なお蓋置をお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。