掛物(かけもの)を高価買取!茶道具の査定ポイントを徹底解説!
1.掛物(かけもの)を売りたいお客様へ
かの「南方録」に「掛物ほど第一の道具はなし」と記述があるほど、茶道の中で最も重要視される掛軸。茶道に置いて一般の掛軸との違いは、半紙の余白部分が少なく、縦長になっていることでしょうか。また、達筆で読めなくても、ただ毛筆で丸が書いてあるだけでも「円相」という作品で高額査定がつく場合うもありますので、まずはプロに査定を依頼することをお勧めします。査定のポイントをまとめましたので、ご自宅に掛物をお持ちの方はご参考にされてください。2.掛物(かけもの)についての解説
掛け軸は、床の間に飾られる書や画で、茶道では通常「掛物(かけもの)」と呼んでいます。茶事や茶会の主題というべきもので、この掛物を中心に他のお道具を取合せる大切なものです。 掛け軸には主に次のようなものがあります。 「墨跡」 禅僧が墨筆で書いた筆跡 「経切」 仏教経典を切断したもの 「古筆」 平安時代から鎌倉時代にかけての能筆家の筆跡。 「懐紙」 詩歌などを書き記した料 「消息」 手紙 「色紙」 和歌・書画などを書いた方形の料紙。 「詠草」 本来は詠歌の草稿のことであったが後に和歌や俳諧の書式 「短冊」 和歌などを書くための細長い料紙 「唐絵」 中国から伝来あるいは日本人の手になる中国風の絵画 「画賛」 絵の余白に書き添えた文章または詩歌 「古画」 「家元の字句」3.掛物(かけもの)の歴史
掛物のルーツもやはり中国です。中国、宋の時代にはすでに「掛物」という記述が残されています。遣唐使によって仏教と共に伝来した掛物は茶道の席に用いられる際も当初は唐絵が主流でした。その後、日本の茶道文化の発達とわびさびの心が重要視されるようになるに従い、墨跡を掛けるようになったといわれています。4.掛物(かけもの)の代表作
- 伝小野道風筆 小島切 平安時代 11世紀 野村美術館
5. 掛物(かけもの)の買い取り査定ポイント
- 「一期一会」「日日是好日」などの禅語は人気が高い
- 破れ、破損などがないか
- 軸が象牙・水晶などで素材の価値があれば査定額アップ
- 作者が分かっていると高評価
- 表層が茶の場にふさわしいもの
6.掛物(かけもの)の取引相場価格
掛物の取引相場価格数千円から数万円となっています。作者が分かっていて、それが著名な作者の場合数万円から数十万円、また作者が不明でも状態が良かったり、美術品として評価されれば数万円の価格がつくこともあります。例えば、十五代裏千家家元 鵬雲斎の一行「三人行必有師」は昭和の作でありながら8万円前後で取引されています。掛物はしっかりとした鑑定眼を持った骨董店に査定を依頼するのが大切です。7.掛物(かけもの)の買取についてのまとめ
今、世界的な日本ブームでもあり、掛物がとても注目されています。国内でも茶会の主題を担う掛物として需要がありますが、海外では書画の文字を含めて「美術品・絵画」として評価されるため、高額査定がつきやすいものです・ご自宅に不要な掛物をお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。品物の取引相場価格を検索
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