赤間硯(あかますずり)を高価買取!伝統・工芸品の査定ポイントを徹底解説!

1. 赤間硯を売りたいお客様へ

かつては日本での筆記用具といえば、「筆」記という通りに筆でした。 そして、その筆に浸けるのは墨です。 現代で書道に触れた方は、ボトル入りの墨汁を使った方が多いと思われますが、本来、墨汁は硯の上で墨を擦ることで作るものでした。 そして、墨を擦るその硯の中でも、名品と知られるのが赤間硯です。 今回は、その赤間硯について、歴史なども交えながら査定のポイントなどをまとめましたので、ご自宅に赤間硯をお持ちの方はぜひご参考にされてください。

2. 赤間硯についての解説

赤間硯は、山口県下関市、赤間関のあたりで制作される硯で、現在でも少数ですが職人さんがおり、製造が続けられている硯です。 その石質の緻密さ、色味の美しさ、そして何より墨の擦れの良さから、高級硯として知られています。

3. 赤間硯の歴史

赤間硯の歴史は、遠く鎌倉時代にまで遡り、鶴岡八幡宮に奉納された記録が残っております。 江戸時代には良い硯として全国に売り広められましたが、毛利氏がこの地域を治める時代になると、素材になる赤間石が採掘できる山は御止山(おとめやま)として普段は入山が禁止され、参勤交代の贈り物などで硯が必要になると、採掘が行われて硯が制作されました。

4. 赤間硯の代表作

国宝 「籬菊螺鈿硯箱(まがききくらでんすずりばこ)」 鎌倉時代 鶴岡八幡宮所蔵  先述した硯で、源頼朝が後白河上皇から下賜されたのち、奉納されたと伝わっています。

5. 赤間硯の買取査定ポイント

  • 作者や産地を示す折り紙がついていたりすると評価が高くなりやすいです。
  • 彫刻や石の色味が美しい場合。赤間硯の多くは、仄かに赤い美しいをしています。その他、青みや白みを帯びた石もあります。
  • 化粧箱などが残っていて保存状態が良く、破損などがないと査定額がアップします。

6. 赤間硯の取引相場価格

数千円程から、高いものでは数万円、数十万円になることもあります。 見た目には彫刻などもなくシンプルなデザインであっても、希少で良質な石を使用して作られているものは高額になることがあります。 そのため、専門の知識を持った者に査定をしてもらうのが重要です。

7. 赤間硯の買取についてのまとめ

硯は大切に使えば一生ものになるため、中国でも日本でも、最も重要視されてきました。 美しい彫りものが施された硯は、例え使用せずとも美術品としても人気があるほか、石そのものの美しさも赤間硯の魅力です。 その独特の色味は、古くから多くの文人たちを魅了してきました。 ご自宅に赤間硯をお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。