ブロンズ(ぶろんず)を高価買取!伝統・工芸品の査定ポイントを徹底解説!

1. ブロンズを売りたいお客様へ

木・石・粘土・金属などを立体的に掘り出す彫刻作品は、私たち日本人の文化と歴史を語る上でも欠かせない芸術品のひとつです。 この彫刻の中でも、最も有名素材が、ブロンズ。ブロンズは青銅で、錫と銅で作られた金属で、これで作られた彫刻もブロンズと呼ばれています。 家族や知り合いから譲り受けたブロンズは、興味のない人にとっては場所をとるオブジェですが、愛好家にとっては垂涎の逸品であることも多く、思わぬものが数十万円〜数百万円の高額査定になることも珍しくない美術品です。 ブロンズ品について査定ポイントをまとめましたので、ご自宅にブロンズをお持ちの方はぜひご参考にされてください。

2.ブロンズについての解説

ブロンズは、その名の通り、銅と錫を混ぜて作られた青銅製の彫刻のことをさします。木彫りなどの彫刻とは異なり、制作に専用の設備と高い技術、コストがかかるブロンズは、無名の作家のものであっても数万円ほどの査定が見込める美術品です。ブロンズは型があれば複製することが可能なので、ロダンやザッキンなど非常に有名な作家の作品を絵画などに比べると簡単に所有することができるのもブロンズの魅力の一つです。

3. ブロンズの歴史

ブロンズの鋳造技術は、歴史を遡ると紀元前3000年前に遡ります。当時は武器として、剣や斧などの刃物や、壺などの日用品が作られていました。 古代の中国や日本では、青銅器は信仰になくてはならない存在であり、祭器として使用されていたので、銅鐸や青銅鏡などが多く出土しています。 その後仏教の盛り上がりとともに仏像としてのブロンズも多く造られるようになり、現代では世界中の芸術家たちが日々斬新で美しい作品を作り出しています。

4. ブロンズの代表作

『銅造阿弥陀如来坐』鎌倉時代 鎌倉市高徳院 『銅造薬師如来及両脇侍』奈良時代 薬師寺金堂

5. ブロンズの買取査定ポイント

  • 作者の知名度も重要。名工や人間国宝の作であれば最近のものでも高額査定
  • 以下の人気作家は高額査定になりやすい
    北村西望、船越保武、サルバドール・ダリ、ロダン、モロー一族、富永直樹、清水多嘉示、平櫛田中、薮内佐斗司
  • 銅製の場合は、ずっしりと密度が高いかどうかが重要
  • 小型のものの場合は、共箱、説明文、銘などがあると高額査定の可能性あり
  • 汚れ・欠け・割れなどがないか。

6. ブロンズの取引相場価格

ブロンズの取引相場価格には非常に幅がありますが、人気作家のものは間違いなく高額査定になります。例えば、長崎平和祈念像で知られる北村西望のブロンズは2万円前後、長崎26聖人で知られる舟越保武のブロンズは50万円以上になることも。さらに超高額査定の例として、オーギュスト・ロダンの男性の頭部のブロンズは200万以上の価格がついたこともあります。

7. ブロンズの買取についてのまとめ

ブロンズは、コストがかかる芸術品なので、作家物はもちろんですが、無名の人が作ったものでも運が良ければ数万円の査定額になることがあります。 また、パッと見てよく分からないブロンズでも、査定に出してみると有名作家の希少な作品だった!ということもよくありますので、ご自宅にブロンズをお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。