バーナード・リーチを高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.バーナード・リーチを売りたいお客様へ

バーナード・リーチは、「用の美」を追求する民芸運動にも参加したイギリス人陶芸家です。画家、デザイナーとしても活動したバーナード・リーチですが、楽焼の絵付けをきっかけに茶道や茶道具に興味を持ち、六代尾形乾山に師事して作陶活動を行うようになりました。七代乾山の皆伝目録を受けたバーナード・リーチは、鑑賞用のためだけに生み出される芸術的作品を作らず、あくまでも日用品として使用するための器を作り、日本のみならず世界的に活躍しました。

2.バーナード・リーチについての解説

バーナード・リーチの作品は、温かみのある素朴さが魅力となっています。明治末期の日本で陶芸を学んだバーナード・リーチは、イギリスやドイツの伝統的な技法を取り入れて東西の融合を目指した作陶を行いました。日用品として使用できる陶磁器にこだわったバーナード・リーチの作品は、1920年代のイギリスでは芸術性の低いものとして捉えられていました。しかしながら、自らの陶芸スタイルを貫き日用陶器を作り続けた彼のもとには、やがて世界中から弟子が集まるようになります。そうして、バーナード・リーチは日本で学んだ陶芸を世界に広める役割を果たしました。

3.バーナード・リーチの歴史

1887年、バーナード・リーチは香港でイギリス人の両親のもとに生まれましたが、母親の死去をきっかけに、当時日本で英語教師として働いていた祖父のもとに身を寄せることになります。来日から4年後には日本を去るものの、1909年に再び来日して白樺派に関わるようになりますが、楽焼の絵付けに興味を覚えて1912年に六代尾形乾山に陶芸を学びました。1920年にはイギリスに戻って濱田庄司と共に登り窯を開き、イギリスの伝統的陶芸・スリップウェアの技法をマスターして日本の伝統技術と融合させた作陶活動に励みました。

4.バーナード・リーチの代表作や作者

『楽焼兎分皿』 『楽焼色絵蓋付壺』 『染付彫絵樹下夫人図皿』 『ガレナ釉線彫水注』

5.バーナード・リーチの買取査定ポイント

バーナード・リーチの買取査定ポイントは、真作であるかどうかという点が挙げられます。そのため、バーナード・リーチの作品の買取を希望している場合には、真作であるかどうかを証明するために鑑定書や共箱などの付属品が揃った状態が好ましいでしょう。鑑賞用としての趣向が強い作品の場合には、作品の状態が良好かどうかが高額査定のポイントになります。しかしながら、日用品としての磁器作りをモットーにしたバーナード・リーチの場合には、多少の傷があったほうが作品としての味わいが増す場合もあるでしょう。
  • 真作であるか
  • 鑑定書などの付属品は揃っているか
  • 共箱や共布は付いているか

6.バーナード・リーチの買取取引価格

バーナード・リーチの買取取引価格は、3万円~45万円ほどとなっています。例えば、バーーナード・リーチの長男で、同じく陶芸家のデビッド・リーチの鑑定書が付いた『天目櫛描扁壺』は、45万円で取引されました。さらに、イギリスでバーナード・リーチが築いた、セントアイブス窯で焼きあげられた『緑釉湯吞』は、およそ22万円で取引されています。こちらの作品は、穏やかで深みのあるグリーンを基調にした湯呑で、一見してなんの変哲もない磁器に見えるものの高額で取引されており、バーナード・リーチに人気のほど伺い知ることができるでしょう。

7.バーナード・リーチの買取についてのまとめ

日本の陶芸を愛したバーナード・リーチの作品は、現在でも愛好家たちの間で大変人気があります。素朴な楽焼をはじめ、シンプルな染付磁器などの作品は使い込むほどの味わいを増すものが多く、民芸運動を支持し、陶芸によって東西文化の融合を目指したバーナード・リーチの想いをいまに伝えているといえるでしょう。