中里 無庵(なかざと むあん)を高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.中里無庵を売りたいお客様へ

中里無庵は、佐賀県唐津出身の陶芸家です。十二代・中里太郎右衛門として古唐津を研究し、唐津焼の技法を現代に復活させました。1969年に十三代・中里太郎右衛門に家督を譲り、中里無庵の号を称しますが、1976年には唐津焼の重要無形文化財保持者として人間国宝に認定されました。唐津焼特有の叩きの技法で作陶し、焼成後でもひびや歪み、崩れの少ない美しい磁器を作りました。

2.中里無庵についての解説

中里無庵は、十二代・中里太郎右衛門のときに、染付や象嵌などの技法が用いられた献上唐津を作り続けることに疑問を覚えます。その当時、唐津藩の御用窯だった時代の唐津焼の伝統技法は衰退していました。そのため、素朴な味わいが素晴らしい古唐津を復活させようと研究に没頭した中里無庵は、紐状の粘土を積み上げて内側の当て板と外側の叩き板で締める技法を再現した作品を制作しました。膨大な数の古唐津の陶片を研究した中里無庵の作品は、古唐津の土味を活かした作りとなっており、しみじみとした味わいを醸し出す古陶の良さを伝えるものとなっています。

3.中里無庵の歴史

1895年に、十一代・中里太郎右衛門の次男として生まれます。代々の家業であった窯業に携わり、1927年には十二代・中里太郎右衛門を襲名します。その後中里無庵は、古唐津の陶片資料の研究に励み、古唐津の伝統技法を復活させました。1966年には日本文化に貢献した人物として、紫綬褒章を受章します。74歳のときに隠居し、無庵の号を用いるようになりました。中里太郎右衛門の時代には名窯の名を背負う重圧からか、頑固さや物々しさが前面に表れた作品が多かったものの、晩年になってからは飄々とした親しみやすい作品へと変貌を遂げています。

4.中里無庵の代表作と作者

『叩き青唐津水指』 『叩き黄唐津壷』

5.中里無庵の買取査定ポイント

中里無庵の買取査定ポイントは、真作であるか、そして箱や箱書きが揃っているかといった点が挙げられるでしょう。唐津焼の人間国宝である中里無庵の作品は、共箱や作品の価値を保証する鑑定書などが付いていることが買取価格に大きく影響します。そのため、査定の際には作品が入っていた箱も持参し、一緒に提出するようにしましょう。付属品には、共箱のほか、共布や栞、そして略歴などが含まれます。これらはすべて揃っているほうが、高額査定に繋がりやすいといえるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 共箱などの付属品が揃っているか
  • ひびや欠けのない状態か

6.中里無庵の取引相場価格

中里無庵の取引相場価格は、約3万円~数十万円となっています。現代の唐津焼の礎を築いた中里無庵の茶道具「唐津焼〆花生」は、1978年の作品です。吸水性が少なく硬質陶器の焼締に当たるこちらの作品は、約8万円で取引されました。また、底面に銘が刻まれている朝鮮唐津の焼花入は、共箱付きで3万5千円で取引されました。朝鮮唐津とは、鉄釉の黒釉と藁灰釉の白釉を用いた唐津焼のことで、古くは桃山時代から制作されていました。朝鮮唐津の特徴は、黒釉と白釉の混ざりあった部分のにじみ具合にあり、そのにじみが磁器の美しさを際立たせています。

7.中里無庵の買取についてのまとめ

かつては十二代・中里太郎右衛門として活躍した中里無庵ですが、晩年になっても創作意欲は衰えることはなく、家督を譲ってからも唐津焼を制作し続けました。使い込むほどに味の出る唐津焼のファンは多く、唐津焼の人間国宝であった中里無庵の作品は人気があります。大切な中里無庵の作品、せっかくなら少しでも高額査定を提示してもらいたいと思うかもしれませんが、そのような場合には作品の状態や付属品の有無を確認してから買取に臨むようにすると良いでしょう。