真葛 香斎真葛 香斎(さねかずら こうさい)を高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.真葛香斎を売りたいお客様へ
真葛香斎とは、宮川家としても知られている京焼の名門陶芸家の名前です。四代宮川香斎が久田家十一代無適斎宗也から「真葛焼」の箱書を授かったことにより、真葛香斎と名乗るようになりました。その後、六代宮川香斎までが三代真葛香斎と名乗っています。真葛焼の歴史は17世紀にまで遡ることができ、京都真葛と横浜真葛に分かれていますが、真葛香斎は京都真葛に属しています。2.真葛香斎についての解説
真葛焼の特徴は、京焼の伝統技法を網羅している点にあります。ワラ灰釉という釉薬を使うことで、柔らかで上品な乳白色になり、真葛焼の特徴ともいえる気品のあるまろやかな白さの器になります。また、染付や鉄絵などの下絵、そして金襴手などの技法も取り入れた作陶を行っており、乾山写しや仁清写しといったほかの窯のデザインを写す「写しもの」も得意としています。「写しもの」といっても贋作とは異なっており、高度な技術を活かして歴代の名作を再現しています。3.真葛香斎の歴史
宮川家の歴史は宮川小兵衛政一が京都・知恩院門前に居を構えて、「焼継」という欠けた陶器を低火度の釉薬で継ぐ仕事をはじめたことに端を発します。小兵衛政一の長男・治兵衛重正から京都真葛の歴史ははじまり、四代宮川香斎が昭和9年頃から真葛香斎と名乗って本格的に茶道具を作るようになりました。表千家や裏千家が使用する茶道具を作り続ける真葛香斎は、六代宮川香斎が当代となっており、京都の真葛焼の伝統を継承しています。4.真葛香斎の代表作や作者
『カメリア大壷』 『ワラ灰釉蓮菜山ノ絵輪花水指』 『黒釉丸紋輪花水指』 『ワラ灰釉春ノ野ノ絵水指』5.真葛香斎の買取査定ポイント
真葛香斎の作品の買取査定ポイントは、保存状態の良さにあるといえるでしょう。基本的に陶磁器の鑑定と査定は異なるものですが、茶道具を制作している真葛香斎の場合でも、市場価格と実際の買取価格は異なります。一般的に査定額は鑑定額を上回ることはありませんが、作品の保存状態が良好であれば高額査定も望めるでしょう。茶道具として実用的な器が多いものの、鑑賞用としても評価されている真葛焼は、作品のコンディションが査定額を左右します。- 保存状態は良好か
- 共箱・共布等が付いているか
- 鑑定書は付いているか
6.真葛香斎の買取相場価格
真葛香斎の作品の買取相場価格は、およそ4万円から数十万円となっています。例として、10客セットになった『桜尽くし数茶碗』は、共箱・共布付きで約18万円で取引されました。五代宮川香斎(二代真葛香斎)は表千家即中斎宗匠から「真葛」の印を拝受しており、三千家の宗匠の好みの器を制作してきました。こちらの作品は、古典的意匠が盛り込まれながらも、現代にも通用する華やかさが印象的な作品となっています。また、華やかな印象を与える『松島之絵茶碗』は、約14万円で取引されました。経年劣化による釉薬のくもりや擦れなどがありますが、共箱が付いているため買取額も高額となっています。7.真葛香斎の買取についてのまとめ
真葛焼は、茶陶として「最高のおもてなし」の際に用いられる器です。野々村仁清や尾形乾山といった京焼の名工が制作した絵画的な作品の写しを中心に、さまざまな京焼の技法を取り入れた作陶活動を行っています。真葛焼では多種多様な器が制作されますが、真葛香斎の作品には「品の良さ」が一貫して漂っており、熱心なコレクターたちの熱い支持を得ています。もしも真葛香斎の作品の高額買取を希望しているのであれば、作品の品の良さがいつまでも感じられるよう、保存状態に気を配るようにしましょう。品物の取引相場価格を検索
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