辻清明を高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!

1.辻清明を売りたいお客様へ

辻清明は、昭和から平成にかけて活躍した陶芸家です。幼い頃から陶芸に興味を持ち、主に良質な信楽の土を使って作陶を行いました。12歳から本格的に陶芸の道を歩みはじめたとされている辻清明の作品は、素朴な土味と温かみが魅力となっています。辻清明は、「明る侘び」といわれる、無釉薬の信楽焼特有の美しさを打ち立てました。けっして華やかではありませんが、ごつごつした器の肌に大らかさや朗らかさが感じられる作品が多いのが特徴です。

2.辻清明についての解説

東京の多摩に窯を築いて以来、信楽の土で無釉焼き締め陶を生み出してきた辻清明。茶道具である茶陶をはじめ、ステッキやナマズなどのユニークなオブジェも制作しています。辻清明の作品は信楽の土に含まれている鉄分によって赤く発色しているものが多いですが、この火色と呼ばれている独特の色が作品に温かみを加えています。通常、信楽焼に使用される土は、耐火性と柔軟性に富んでいるといわれています。そのため、大胆な造形の作品だけではなく、信楽の土の特性を活かして端正で繊細な作品も制作しました。また、辻清明は、鬼板と呼ばれる鉄溶液を使用して模様を描く絵唐津の作品も制作しています。

3.辻清明の歴史

1927年に四人兄弟の末っ子として生まれた辻清明は、幼い頃から骨董品好きの父親の影響で陶芸に興味を持つようになります。9歳で轆轤を回すようになり、12歳という若さで本格的に陶芸をはじめます。1941年には姉である辻輝子と辻陶器研究所を設立して窯を築き、人間国宝である板谷波山や富本憲吉に師事しました。海外の美術館に作品を納め、世界的に評価されます。2006年には陶芸家としての功績が称えられ、東京都名誉都民に認定されました。

4.辻清明の代表作や作者

『信楽金棒』 『絵唐津鯰茶碗』 『信楽窯変水指』 『伊賀羅漢花生』 『信楽茶入』

5.辻清明の買取査定ポイント

辻清明の買取査定ポイントとして、鑑定書や共箱などが揃っているかどうかという点が挙げられます。作品購入時に付属品として付いてきた共箱や共布があれば、査定額がアップするでしょう。また、査定時には作品の保存状態もチェックされます。保存状態が良ければ高額査定を期待できるでしょう。作品そのものの保存状態も大切ですが、共箱等の保存状態も良ければさらに良い査定結果が出る可能性があります。
  • 鑑定書が付いているか
  • 共箱や共布が付いているか
  • 保存状態は良好か

6.辻清明の買取相場価格

辻清明の作品の買取相場価格は、約2万円から30万円ほどです。豪快な窯変が素晴らしい辻清明の「信楽徳利」は、柔らかな造形と自然釉の調和が美しい逸品です。保存状態が良く、共箱・共布が揃ったこちらの作品は、約25万円で取引されました。また、ごつごつとした土味が味わえる「信楽茶碗」は、共箱が付いて20万円で取引されています。さらに、飄々とした模様が描かれており、どっしりとした存在感を放つ「絵唐津茶碗」は、共箱付きで約7万円で取引されました。

7.辻清明の買取についてのまとめ

辻清明の作品は海外の美術館に収蔵されているものも多く、国内外で高い評価を得ています。独特の美意識と朗らかな人柄を反映させた作品は、現在でも人気があるといえるでしょう。辻清明は飾り気のない作風で、徳利などの日常雑器から、発想豊かなオブジェまで制作しました。辻清明の作品を売りたいと希望しているのであれば、査定時には真作であると保証するために鑑定書等を揃えて提出すると良いでしょう。そうすることで、作品の評価が高まり、査定額に反映されます。また、共箱や共布などの付属品があるなら査定額アップに繋がりますから、それらも作品と一緒に査定に出すことをおすすめします。