南部鉄器(なんぶてっき)を高価買取!金工品の査定ポイントを徹底解説!

1. 南部鉄器を売りたいお客様へ

鉄瓶と聞くと、皆さんがまず最初に思い浮かべられるのが「南部鉄器」ではないでしょうか。南部鉄器は、近年若い世代にも流行中の鉄瓶・鉄鍋を中心に、茶道具の風炉釜、漆塗りの和ダンスの金物まで、様々な用途で使われているのが特徴です。ご自宅に、黒っぽくて思い急須のようなものを見かけたら、使い道の分からない鉄器を見かけたら、南部鉄器や茶道具の可能性があり、高値で売却できる可能性があります。 南部鉄器の査定ポイントをまとめましたので、ご自宅に南部鉄器をお持ちの方はぜひご参考にされてください。

2. 南部鉄器についての解説

南部鉄器とは、「岩手県南部鉄器協同組合連合会」に加盟した業者によって制作された鉄器です。400年以上前より国から保護育成されるほど大事にされてきた伝統技術です。現在南部鉄器は岩手県盛岡市と水沢市の周辺で多く生産されています。南部鉄器と聞いてまず最初に思い浮かぶのは鉄瓶ではないでしょうか。鉄瓶は古くから茶道の世界では、まろやかな湯を沸かすために欠かせない存在でした。また、鉄瓶で沸かしたお湯には鉄が溶け出すため、鉄分不足の女性に非常に嬉しい効果があるとして、最近また改めて若い世代にも注目を集めています。外国での非常に人気も高く、パリの一流サロンやホテルで、南部鉄器の鉄瓶でお湯が提供するのがもう10年以上前から密かにブームになっているのだそうです。そのため、南部鉄器=おしゃれなものとして、古いものを愛する欧米の人たちからも南部鉄器の骨董品は非常に需要が高くなっています。

3. 南部鉄器の歴史

南部鉄器は、茶道文化が盛り上がる17世紀頃、南部藩主が京都から盛岡に職人を招き、茶の湯釜を作らせたのが始まりだと言われています。その後、岩手県が良質な原材料に恵まれたことや、藩によって保護育成がなされ、日本中から多くの職人が集められたことから発展を続けました。鉄瓶・鉄鍋を中心に全盛期にはなんと大砲を作ったこともあったのだそう。 18世紀には茶釜を小ぶりにした現在の鉄瓶が作られるようになり、一般家庭に浸透していきました。昭和50年には通商産業大臣指定伝統工芸品に指定されました。

4. 南部鉄器の代表作

「鍔四方釜」初代小泉仁左衛門 作 「大瓢釜」有坂富右衛門 作 「霰釜」高橋万治 作

5. 南部鉄器の買取査定ポイント

  • 鉄瓶の名門「龍文堂」「亀文堂」の鉄瓶は高額査定の可能性があります
  • 初代小泉仁左衛門の作品は高額買取
  • 大国造、大国藤兵衛の作品は高額買取の可能性あり
  • 鈴木造、鈴木盛久の作品は高額査定の可能性あり
  • 近年のものであっても内部にサビなどがなければ買取可能です
  • 作者が分かっていたり、作陶された窯が分かると高評価
  • 作者の知名度も重要。名工や人間国宝の作であれば最近のものでも高額査定
  • 汚れ・欠け・割れなどがないか。
  • 付属品の有無 箱や説明文などが一緒に残っていると査定額アップ

6. 南部鉄器の取引相場価格

南部鉄器の買取相場は、鉄瓶の場合5000円前後となっていますが、作家もの、名門の「龍文堂」などの作品になると一気に値が上がり、10万円前後の買取査定になることも珍しくありません。

7. 南部鉄器の買取についてのまとめ

南部鉄器の中で、最も人気があるのが鉄瓶です。人気の作家や高額査定が期待できる職人をご紹介しましたが、鉄器に刻まれている刻印からでは作者が分からないという状態で査定に出される方がほとんどです。 一見黒く煤けて刻印もない、または薄くて読めないような鉄瓶に驚きの高額査定がつくことも珍しくありません。 ご自宅に南部鉄器をお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。