板谷 波山(いたや はざん)を高価買取!陶芸作家の査定ポイントを徹底解説!
1.板谷波山を売りたいお客様へ
板谷波山は近代陶芸の開拓者として、明治後期から昭和中期にかけて活躍した陶芸家です。陶芸家としては遅咲きながらも、その格調高い作品は現在でも多くの人々に愛されています。陶芸家の社会的地位を高めた板谷波山は、陶芸家として初めて文化勲章を受章したほか、日本美術協会展などにおいて数々の栄えある賞を受賞しました。日本陶芸界の巨匠である板谷波山の作品は、いずれも気品に満ち溢れたものが多く、芸術性の高さが評価されています。2.板谷波山についての解説
板谷波山の作品の特徴は、コバルトや鉄などを含んだ顔料で模様を描いた後、透明な釉薬をかけて焼く釉下彩(ゆうかさい)による斬新なデザインの彩磁が挙げられます。さらに、板谷波山が作り出した、葆光釉(ほうこうゆう)による幻想的な作品が特徴となっています。磁器に完璧な造形を求めた板谷波山は、50年以上に渡って轆轤師の現田市松と共同作業を行いました。3.板谷波山の歴史
板谷波山は、茨城県・下館の城下町で醤油醸造業と雑貨の販売業を営んでいた家の三男として生まれました。現在の東京藝術大学に通った後、金沢で彫刻の教師の職を得た板谷波山は、そこで7年間教師として働きながら陶芸家として独立する準備を進めます。金沢時代の板谷波山は「勤川」という号を用いていましたが、教師を辞職して上京して本格的に作陶に打ち込みはじめてからは「波山」の号を用いるようになりました。世に数々の作品を送り出した板谷波山は、中国官窯古陶磁の造形に西洋の優雅なアール・ヌーヴォースタイルを融合させた作品で知られています。4.板谷波山の代表作や作者
『葆光彩磁八ツ手葉花瓶(大正2年) 『葆光彩磁葡萄模様花瓶』(大正11年) 『彩磁禽果文花瓶』(大正15年) 『彩磁延寿文花瓶』(昭和初期) 『彩磁椿文茶碗』(昭和38年)5.板谷波山の買取査定ポイント
陶芸の芸術性を追求した板谷波山の作品は、伝統的な日本の絵付けに優雅な西洋の要素を取り込み、自然の情景を豊かな感性で捉えた表現力に長けたものが多く、人気を博しています。板谷波山のような陶芸界の大御所の作品は美術的価値が高いため高額で売買されていますが、買取査定ポイントはやはり本物であるかどうかにかかっているといえるでしょう。板谷波山のように高名な作家であれば、磁器の保存状態が良く、なおかつ陶芸家自身の署名がなされた共箱付きのものであれば高価買取に繋がります。- 鑑定書が付いているか
- 欠けたところやひび、割れたところがないか
- 直しはないか
- 共箱が付いているか
6.板谷波山の取引相場価格
白磁や青磁のほか、彩磁をも制作した板谷波山の取引相場価格は、約6万円~数百万円です。作品によっても取引相場価格は異なりますが、板谷波山の作品はだいたいにして高額取引されているといっても良いでしょう。保存状態が良いながらも、共箱ではなく合箱付きである茶道具「彩磁花文水指」の場合には約30万円で取引されています。もちろん、陶芸家が用意したものではない合箱だったとしても、陶器の持ち主が特別にあつらえたものであれば価値は上乗せされる場合もあります。また、入手困難とされている葆光白磁の「葆光白磁柘榴文香炉」は、共箱の蓋が紛失した状態のものでも約90万円で取引されました。この場合、磁器の状態が良いこともありますが、磁器底面には板谷波山の刻印があることで真作であることが裏付けられた点が高額買取の決定打になったといえるでしょう。7.板谷波山の買取についてのまとめ
洗練された造形美を誇り、穏やかで気品溢れる磁器が特徴的な板谷波山の買取を希望している場合、高額で取引される可能性が高いでしょう。芸術性に優れた作品が多いため、主にコレクターが収集すると考えて良いかもしれません。実際、板谷波山の作品を愛する陶芸ファンは多く、買い手が見つかりやすいのが特徴となっており、数いる陶芸家の中でもその作品は高額で取引されています。品物の取引相場価格を検索
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