木内克(きのうち よし)を高価買取!彫刻作家の査定ポイントを徹底解説!

1. 木内克を売りたいお客様へ

木内克は、茨城県水戸市生まれの彫刻家です。渡仏し、アントワーヌ・ブールデルの指導を受け二科展などにも多数出品しています。また同じく彫刻家の朝倉文夫に師事しています。土の材質感を巧みに活かしたテラコッタの作品を数多く残した作家です。また晩年には大胆にデフォルメされた裸婦像なども手がけています。その独自の表現は驚きと共に高く評価されています。

2. 木内克についての解説

木内克は茨城県に生まれた作家です。当初は朝倉文夫の彫塑塾に入り、師事しました。1916年第10回文展に『平吉』が初入選し、以後も官展に出品を続けています。1921年には渡欧し、パリで1年ほどアントワーヌ・ブールデルの指導を受けます。以後15年間フランスに滞在し、多くの作品を出品しています。ギリシャのアルカイック彫刻に心ひかれ、土の材質感を活かしたテラコッタの技法に習熟します。1935年に帰国後も精力的に活動し、1949年には大作「女神像」を完成させています。

3. 木内克の歴史

木内克は1892年茨城県水戸市で4人兄弟の末っ子として生まれます。1912年20歳で上京し、彫刻家の海野美盛のもとで彫刻を学びます。そして1914年の朝倉文夫の彫塑塾に入門しました。1921年に渡英し、半年間ロンドンに滞在したあとパリに渡りアントワーヌ・ブールデルの指導を受けます。第1回サロン・デ・チュイルリ展や同年サロン・ドートンヌにも出品しました。また、1927年にはパリ郊外で初めて陶芸を試み、この年ラシュナルの展示会に招待出品します。1930年頃からはギリシャのテラコッタの技法を修得しました。 1935年に帰国し、二科展などに作品を出品。1974年には大作「女神像」を完成させます。1977年、84歳にて死去。

4. 木内克の代表作や作者

「見つけたポーズ」 1955年 「女」       1956年 「エーゲ海に捧ぐ」 1972年

5. 木内克の買取査定ポイント

まずは木内克の真作であるかどうかが重要な査定ポイントです。また箱は残っているか、保存状態は良好か、素材は何かなどの一般的な骨董品の査定ポイントもあてはまります。 代表的な査定ポイント
  • 木内克の真作であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の署名(銘)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けがない、箱が残っているかなど)
  • 大きさはどれくらいか

6. 木内克の取引相場価格

大きさ、素材、鑑定書の有無などによって取引価格は大きく変わってきます。たとえば奥行11cm 横10cm 高さ27cm 重量1.24kgの「裸婦像」には約13万円となっています。また無傷完品、本物保証の「テラコッタ裸婦像」には約8万円の値がついています。こちらは 幅約25×23cm、高さ約43cmで底部に銘があり、共箱付きです。

7. 木内克の買取についてのまとめ

木内克は原型から象った粘土を素焼きする、土の材質感を巧みに活かしたテラコッタの作品で知られる彫刻家です。テラコッタによる独自の表現が高く評価されており、1955年ユネスコ国際造形芸術連盟美術装飾に認定され、1970年には紺綬褒章、1972年に勲三等瑞宝章を受賞しています。また1974年第29回茨城国体のためのモニュメント「女神像」を制作したことでも知られています。 素朴で力動感あふれる独自の作風が高く評価されており、完品なら高額査定も期待できます。