骨董品の鑑定料の相場は?鑑定と査定の違いについて

1.骨董品の鑑定料の相場価格について

骨董品の鑑定を依頼するときには、鑑定料を支払うのが一般的です。鑑定料は、鑑定のための手数料ですが、鑑定士の拘束時間をもとに算出されることもあります。 骨董品の鑑定料は自由に設定されており、街の骨董品店や美術商団体、専門の鑑定機関などにより異なります。 品数が多いと料金が変わることもありますが、骨董品の鑑定料の相場価格は3万円から6万円ほどです。鑑定を依頼したい品数が多い場合には、2点目の鑑定以降割引を受けることが可能なところもあるため、持ち込む品数によって鑑定料は変動します。 また、骨董品売却価格の10%から20%を鑑定料と定めているところもあります。 例えば、100年以上の歴史を誇る美術商団体「東京美術倶楽部」は、絵画・工芸作品の鑑定機関としての役割を果たしています。「東京美術倶楽部」の絵画の鑑定料は1点4万円から8万円となっており、作家によって鑑定料が異なります。 日本画では、伊藤深水や竹内栖鳳などの鑑定料は1点6万円、上村松園と菱田春草は1点8万円で鑑定されます。 さらに、洋画においては佐伯祐三や藤島武二などの鑑定料は1点6万円、藤田嗣治は1点8万円となっています。 ただし、「東京美術倶楽部」の絵画の鑑定料には、鑑定料に加えて登録管理手数料や鑑定証書の発行料も含まれています。 「東京美術倶楽部」の工芸品の鑑定では、通常1点につき3万円の鑑定料が課されますが、板谷波山においては1点につき5万円で鑑定が行われます。工芸品の場合も絵画と同じく、鑑定料に加えて鑑定証書の発行料が含まれた料金が請求されます。 骨董品の鑑定には、あらゆる知識と目利きとしての経験が求められます。鑑定士という資格はありませんが、一人前の骨董品の鑑定士として鑑定の仕事を行えるようになるまでに、かなりの年数が必要とされることは容易に理解できるのではないでしょうか。 骨董品にはさまざまな種類があり、一つのジャンルを極めるだけでもとてつもない努力が求められます。 多くの美術品を見ること、その中でも本物に接することで偽物を見分けられるようになります。一人前の鑑定士になるには、本物の味わいを感覚的に習得し、それと並行して骨董品の研究を積み重ねていく必要があります。 鑑定料を高いとみなすか安いとみなすかは自由ですが、鑑定士になるのは容易いことではないことを頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。 ただし最近では、骨董品の鑑定を無料で請け負う買取業者も存在します。このような買取業者は、直接プロが鑑定を行うわけではありません。むしろ、鑑定というよりは査定に近いといわれています。

2.鑑定と査定の違いを知っておきましょう

骨董品の買取に関係のある、鑑定と査定。中には、骨董品の鑑定と査定の違いがわからないという方もいらっしゃるかもしれません。似ているようでまったく違う鑑定と査定についてご紹介します。

2-1.鑑定とは作品の真贋を判断するもの

骨董品の鑑定は、所有している骨董品の価値を知りたい方や売却を考えている方が依頼するものです。 鑑定とは骨董品の価値を明らかにすることで、鑑定により市場価格(鑑定額)が決められます。 鑑定をすると、「いつ頃の作品か」「誰の作品か」などを知ることができます。また、骨董品の持つ「歴史的、美術的な価値」が考慮されます。しかし、鑑定で一番大切なのは「作品の真贋」です。 骨董品が本物、いわゆる真作であると証明できれば、買取の際に有利になります。真作証明がなされた骨董品は、高額査定を期待できるでしょう。 真贋の見極めが行えるのは、鑑定人に指定されている人や鑑定機関です。知識と経験だけではなく、作品や作家についての関係資料や場合によっては科学的に分析を行うことによって鑑定が行われます。 鑑定はあくまでも骨董品を見極め、作品が本物なのか偽物なのかを判断するために行われるもので、骨董品に値段を付けるためのものではありません。 鑑定によって明らかにされた市場価格と買取価格を混同する方もいらっしゃいますが、市場価格とは買取業者がお客様に販売するときの価格です。一方、買取価格とは買取業者が売り手から骨董品を買取する価格です。 市場価格と買取価格は同じではありませんから、鑑定士に提示された鑑定額で骨董品を売却できるわけではありません。

2-2.査定とは買取価格のこと

査定とは骨董品を評価して値段を付けることで、買取業者がお客様から骨董品を買い取る価格のことを指します。 有名な作家の作品でも、作品の良し悪しや保存状態によって査定額が大きく変わります。このように、あらゆる側面から骨董品を見極める必要があり、市場需要も査定に大きな影響を与えます。 例えば、査定をするときには下記のようにいくつかの基準に基づいて査定額が決定されます。
  • 骨董品の種類
  • 作品の真贋
  • 作品の保存状態
  • 制作された時代
  • 作品のできの良し悪し
  • 作品の大きさ
  • 付属品の有無
これら上記の基準に加えて、骨董品の現在のトレンドともいうべき市場の需要と供給のバランスを検討することにより、適切な査定額が提示されます。 骨董品の価値そのものは高かったとしても、供給がない、つまり買い手が見つからない品物なら高い査定額を付けることはできません。 このことから、骨董品の真の価値が査定額に反映されているわけではないことがわかります。 査定額は鑑定結果などを参考にして導き出されますが、査定額が鑑定額を上回ることはありません。

3-1.鑑定書発行の相場価格について

鑑定書を発行してもらう際の相場価格は、1万円から3万円ほどとなっています。ただし、業者の中には、鑑定料と鑑定書発行手数料が別々のところと、骨董品の鑑定料に鑑定書発行手数料を含めているところがあります。 そのため、骨董品の鑑定を依頼するときには、鑑定料に鑑定書発行手数料が含まれているかどうかを確認しておくと良いでしょう。 鑑定と鑑定書発行の手数料を別々で請求する業者の場合、鑑定書が必要な品物だけに鑑定書の発行を依頼できるというメリットがあります。 鑑定に持ち込む骨董品の数が複数点ある場合で、すべての品物に鑑定書を発行する必要はないと感じているなら、鑑定料と鑑定書発行手数料がわかれている業者を選ぶようにしましょう。 一般的に、鑑定書があると真作証明になるので買取取引の際に査定額が高くなります。しかし、鑑定書は鑑定書を発行する機関次第ですから、必ずしも信頼できるわけではないということを覚えておくようにしましょう。 一概にはいえませんが、所定鑑定人以外が発行した鑑定書は、100%信頼に足るものとはいえない場合もあるので注意が必要です。

4.まとめ

骨董品の鑑定料についてご紹介しました。鑑定の際に提示される鑑定額を査定額だと勘違いしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、鑑定と査定には大きな違いがあります。鑑定は主に作品の真贋を見極めて、骨董品の価値を正しく評価して市場価格を割り出すことです。一方、査定とは買取業者がお客様から骨董品を買取するときの買取価格のことを指します。これらの違いがわかれば、納得のいく買取取引を行うのに役立つでしょう。満足のいく買取取引にするためにも、骨董品を売却する際には買取コネクトをご利用されてみてはいかがでしょうか?買取コネクトを利用すれば、優良買取業者の買取査定金額を複数社で比較することができます。