文房四宝(ぶんぼうしほう)を高価買取!書道具の査定ポイントを徹底解説!

1. 文房四宝(ぶんぼうしほう)を売りたいお客様へ

文房四宝とは、筆・墨・硯・紙の書道に必要な4つの道具を指します。文房四友と呼ばれることもあります。文房具の中でもこの4つは特に大切なものとされました。この中でも特に硯は重んじられおり、多くの文人に愛されている道具です。それは硯が実用的な文房具でありながら、骨董的な価値も持ち合わせているからだとされます。 筆は新しいものでないと実用的ではないため、あまり骨董的な価値はありません。ただ硯や墨は摩耗することが少なく、意匠を凝らしたものがあるので、品物によっては高額査定の可能性もあります。

2. 文房四宝(ぶんぼうしほう)についての解説

文房四宝は、中国の文人が書斎で使用する道具です。筆・墨・硯・紙の4つの文房具を指します。これらは文房具の中心であり特に重宝されました。 この4つの中でも消耗することのない硯が一番価値があるとされ、その次が墨・紙・筆という順番になります。これは筆は新しいものでないと実用的ではないからだとされます。 中国の漢代ではこれらの文房具を鑑賞し、愛玩する習慣があったとされます。唐代になると文房四宝を必需品として、さらに精巧なものが製作されるようになりました。

3. 文房四宝(ぶんぼうしほう)の歴史

文房四宝の歴史は古く、中国では漢代から既にこれらの文房具を愛でる習慣があったとされます。また10世紀の五代の頃に書斎というものがはっきりとした形を取るようになったため、しだいに盛んになっていきました。その中でも南唐文化の影響を受けた宋代以降になると、文房四宝が語られることが多くなったとされます。 日本での文房具の記述は「日本書紀」の頃からみられますが、文房四宝の名称が見られるようになったのはずっと後の時代、江戸時代の頃です。これはこの時期に入ると明の唐様文化の影響で、中国の文人趣味が日本へと入ってきたからだと言われています。

4. 文房四宝(ぶんぼうしほう)の代表作や作者

  • 五彩荷葉硯   明時代
  • 龍図墨     明時代
  • 螺鈿花卉文筆  明時代
*文房四宝はセットではなく、特に消耗しない「硯」や「墨」が骨董品として価値が高かったため、これらが多く残されています。

5. 文房四宝(ぶんぼうしほう)の買取査定ポイント

まずはどの時代に作られたかが重要なポイントです。また保存狀態は良いか、硯などの単品だけか、セットになって残っているかによっても買取価格が変わってきます。 代表的な査定ポイント
  • どの時代の誰の作品であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の印や銘はあるか
  • 保存状態は良好か(汚れ・欠けがない、箱が残っているかなど)
  • セットで残っているか

6. 文房四宝(ぶんぼうしほう)の取引相場価格

文房四宝は古いものはあまりセットでは残っておらず、硯や墨などの単品のものが多くなっています。しかしこれらはあまり消耗しないため骨董品価値が高くなっています。 例えば端渓石で作られた「太史硯」には約57万円の値がつきました。こちらは唐木の台蓋がついており、蓋に割れ目があります。サイズは径約19 cm×12,7cm 高さ約7,4cm 重量約2,4kgになります。 また螺鈿細工が施された黒漆の箱におさめられ文房筆(複数本)には、約20万円の値がつきました。こちらは箱に螺鈿細工で漢詩が記してある豪華なものです。 このように端渓石のような最上の石で作られているか、豪華な細工が施されているものは高値になる傾向にあります。

7. 文房四宝(ぶんぼうしほう)の買取についてのまとめ

文房四宝は、硯・墨・筆・紙の4つの文房具のことを指します。中国の文人が書斎で使用する文具で、古来よりこれらは鑑賞・愛玩の対象となりました。この4つの中でも、消耗しない硯が最上とされ、次に墨・紙・筆と続くと言われます。 中国では漢代から既に行われていたとされ、文房四宝の言葉が日本で使われるようになったのは江戸時代に入ってからだとされています。 保存狀態がよかったり、箱の細工が凝っていたりする場合は高額査定の可能性もあります。