文鎮(ぶんちん)を高価買取!書道具の査定ポイントを徹底解説!

1. 文鎮(ぶんちん)を売りたいお客様へ

文鎮は書道において、半紙を固定するために使われます。重しを置くことで、上下運動が制限され、また摩擦力が働くために水平方向へずれるのも防ぐ効果があります。そのため文鎮を置くことで文字が書きやすくなります。 一般的には真鍮などの金属製品でできていることが多く、またガラス・アクリル樹脂などの素材も使用されています。形状は棒状の本体の中央に突起があるもの、円盤形などが多く見られます。 また動物形など形にこだわったものも製作されており、意匠の凝ったものはコレクションとしても人気があります。

2. 文鎮(ぶんちん)についての解説

文鎮は書道をする際に、風で紙が飛ばないように固定するための道具です。「鎮紙(ちんし)」や「書鎮(しょちん)」、「卦算(けいさん)」などとも呼ばれていました。文鎮を置くことで紙が固定され、なめらかな筆さばきを行うことができます。 文鎮の形は細長いものが多いです。四隅に置くものや、中央につまみがついているものなど形は様々です。その他円盤型、動物、昆虫、果物など様々な細工が施されたものも作られています。素材は真鍮、陶器、ガラスなど様々で、高級品には玉や象牙などが使用されています。

3. 文鎮(ぶんちん)の歴史

文鎮がいつごろから使われ始めたか諸説ありますが、古代中国では紙の誕生と共に既に使用されていたと言われます。つまり紙が誕生した紀元前2世紀頃には、紙と文鎮が使用されていたと考えられます。 日本へは書道の伝来と共に伝わってきたとされます。弥生時代には既に漢字は伝来していましたが、5世紀前半まで日本人は文字を必要としなかったと言われています。その後仏教が伝来することで、日本の書道は急速に発展していきました。また平安時代になると日本での製紙技術が確立されたことから、さらに普及していったと言われます。そのため文鎮もこれに合わせて普及していったのではないかと考えられています。 現在では教育の場で書道が教えられていることもあり、汚れが落ちやすいようにプラスチックで表面が覆われたものなども存在します。

4. 文鎮の代表作や作者

  • 龍文鎮
  • 銅鏡型文鎮
  • 獅子文鎮

5. 文鎮(ぶんちん)の買取査定ポイント

骨董品としての文鎮は細工が凝ったものが人気です。そのためただ細長い棒状のものよりも、金工や彫刻などが施されたものの方が査定額は高くなる傾向にあります。 その他、どの時代、誰の手によって作られたか、保存状態は良いかなども査定のポイントとなります。 代表的な査定ポイント
  • どの時代の誰の作品であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の署名(印・銘)はあるか
  • 保存状態は良好か(破損がないかなど)
  • 大きさはどれくらいか

6. 文鎮(ぶんちん)の取引相場価格

文鎮は素材と作者、細工によって数万~数十万の価格の差があります。 例えば「翁方綱 葉東卿 金石 漢銅尺 拓本 硯雨山房 嘉慶1812年」と彫られた文鎮には約75万円の値がつきました。こちらはサイズが約237 mm×25 mm×13mmです。 また日本の彫刻家の平櫛田中の「鍍金蛙紐鎮子」の文鎮は、約6万円となっています。こちらは全長180 mmで、箱付き、細長い文鎮の上に精巧な蛙の彫刻が施されています。

7. 文鎮(ぶんちん)の買取についてのまとめ

文鎮は字を書く際に、紙を押さえる目的で使用する道具です。これがあることによって紙が安定し、筆を運びやすくなります。形は細長く、中央につまみ用の突起がついているものが多いです。その他、動物、昆虫、野菜など様々なものをモチーフにした作品が作られました。 そのため細かい細工を施したものはコレクションとしても人気があり、有名作家のものは高額査定の可能性もあります。