鶏血石(けいけつせき)を高価買取!書道具の査定ポイントを徹底解説!

1. 鶏血石(けいけつせき)を売りたいお客様へ

鶏血石(けいけつせき)は印材に使われる石の一種です。赤い模様が鶏の血ように見えることからこの名がつけられました。中国では「石の皇后」と呼ばれるほど高貴な印材として知られています。 諸外国への贈り物としても使われており、1972年の「日中国交正常化条約」締結の際には、当時の中国の周恩来国家主席から田中角栄首相に最高級の鶏血石が贈られています。 最高級の印材としても知られ、その美しさからコレクターも多くいる印材となっています。

2. 鶏血石(けいけつせき)についての解説

鶏血石は鶏の血のように鮮やかな赤い色をしていることからこの名が付けられました。中国では「石の皇后」という意味を込めて「石后」とも呼ばれています。非常に貴重で高価な印材のため、ランクによっては中国の国宝にも位置付けられています。 鶏血石は石の赤色(血色)の量によってランク付けがされています。血色は30%以上なら「上級」、50%以上で「珍品」、70~80%以上で田中角栄首相に贈られた「大紅袍」と定められています。80%以上になるものは最上級品とされ、なかなか採掘されることはありません。そのためかなりの高額になります。また血色の出方によっても価格に違いがあります。より鮮やかな血色が一か所に固まっていて、さらに表面だけでなく石の中でもしみこんでいるものが良いとされます。

3. 鶏血石(けいけつせき)の歴史

鶏血石がいつの頃から採掘されていたかは定かではありませんが、一千年前には中国にて利用が始まったとされます。また清朝の康熙帝や乾隆帝も好んでいたと言われます。 1972年「日中国交正常化条約」の締結に際し、当時の中国の周恩来国家主席から田中角栄首相に贈られたことで日本でも知られるようになりました。そこから鶏血石の採集がブームとなり、中国に旅行に日本人観光客はこぞって鶏血石をおみやげにしていました。そのため、現在では中国にあるものよりも日本国内にある鶏血石の方が多いとまで言われています。

4. 鶏血石(けいけつせき)の代表作や作者

  • 狩野芳崖印顆          江戸時代末期
  • 騰龍軒所用印顆         明治時代
  • 萬龍戯珠 (ばんりゅうげいしゅう)

5. 鶏血石(けいけつせき)の買取査定ポイント

鶏血石には「上級」「珍品」「大紅袍」というランクが定められており、ランクが上がるほど高額になります。また硬度が低いものは石の密度が細かく彫りやすいので、買取価格も高くなる傾向にあります。 その他保存状態も重要なポイントになります。 代表的な査定ポイント
  • どのランクの鶏血石であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 保存状態は良好か(破損はないか、箱が残っているかなど)
  • 硬度はどれくらいか(3以下であれば「軟」とされます)

6. 鶏血石(けいけつせき)の取引相場価格

鶏血石は田黄石、芙蓉石とならんで「印石三宝」と称されるほど高価な石になります。しかしランクによってかなり価格に差があります。 たとえば404gの鶏血石には約40万円となりました。こちらは幅3.6cm×3.6cm高さ12.6cm程になります。こちらは印材として長方形に加工してあります。 また「鶏血石、寿山石 石印材の印材セット」には約22万円の値がつきました。鶏血石のサイズは縦2.8㎝cm×2.8 cm×高さ9. cmでこちらは既に篆刻が施されています。 やはり鶏血石の見た目の美しさによってかなり価格に差が出てきます。

7. 鶏血石(けいけつせき)の買取についてのまとめ

鶏血石は鶏の血のように鮮やかな赤い色を宿した石のことです。日本では1972年「日中国交正常化条約」は締結された際に、中国の国家主席から贈られたことから一躍有名になりました。そのため一時期、中国に旅行に行った際のおみやげの定番品としてこの鶏血石が挙げられていました。 中国では「石の皇后」と呼ばれるほど貴重で高価な印材となっています。そのためコレクターも多くいるので、ランクの高い鶏血石の場合は高額査定になる可能性もあります。