硯(すずり)を高価買取!書道具の査定ポイントを徹底解説!

1. 硯(すずり)を売りたいお客様へ

硯は、墨を水ですりおろして使うための文房具です。石や瓦などで作られています。中国では墨・筆・紙と並んで文房四宝の1つに数えられています。現代では石などを研磨して平らにしたものを主に用います。硯には石英などの細かい粒が入っているため、粒の大きさや密度により墨をする感覚が変わってきます。粒が細かく密度が濃いものほど、きめ細かい墨汁になります。 硯には貴重な石が使われているものがあり、これらは骨董品としての価値は高くなっています。また彫刻が施されているものもあり、美術品として収集されている方もいます。

2. 硯(すずり)についての解説

硯は固形の墨をすることで、墨汁を得るための道具です。硯には大きく分けて唐硯(中国産)と和硯(日本産)があります。いずれも産地、材質、形式などによって様々な種類が存在します。 和硯で一番古いのは赤間硯(赤間石).と呼ばれるものです。石室は彫刻がしやすく粘りがあり、石英が均一にはいっているのが特徴です。墨を細かく出来るので、繊細な書をしたためるのに向いています。こちらは伝統工芸品に認定されています。その他、雄勝硯(雄勝石)や那智黒硯(那智黒石)、雨畑硯(玄昌石)などの種類があります。 唐硯では、端渓硯(たんけいけん)、澄泥硯(ちょうでいけん)、歙州硯(きゅうじゅうけん)、紅糸硯(こうしけん)などが有名は硯として知られています。

3. 硯(すずり)の歴史

現在の硯のような平たくした石に墨を溜めるための墨池と、墨をするための丘である墨堂がある硯ができたのは墨より遅かったとされます。古代には、乳鉢状のもので墨を粉末状にして用いていたと考えられています。また日本では弥生時代には既に硯を使用していたと言われています。その後中国では唐代まで、日本では平安時代頃までは陶器製の陶硯を使用していました。 中国の六朝時代の終わりに石硯が登場し、宋代にはそれが普及品として出回るようになりました。日本では11世紀頃から石硯が使われる様になったとされます。

4.硯(すずり)の代表作や作者

和硯
  • 赤間硯(赤間石)
  • 雄勝硯(雄勝石)
  • 那智黒硯(那智黒石)
唐硯
  • 端渓硯(たんけいけん)
  • 歙州硯(きゅうじゅうけん)
  • 洮河緑石硯(とうがろくせきけん)
  • 澄泥硯(ちょうでいけん)

5. 硯(すずり)の買取査定ポイント

硯には有名な産地があるため、そこで作られた硯は高値で買取される傾向にあります。またいつの時代のものか、保存狀態は良いかなども重要な査定ポイントです。 代表的な査定ポイント
  • 産地、年代、作者はわかっているか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の署名(印・銘)はあるか
  • 保存状態は良好か(欠けがないか、箱が残っているかなど)
  • 大きさはどれくらいか
  • どんな装飾が施されているか

6. 硯(すずり)の取引相場価格

硯はどの時代、どの産地のものかで大きく値段が異なります。唐硯の端渓硯、歙州硯、洮河緑石硯、澄泥硯は中国の良硯の四宝と呼ばれており、価格も高くなります。 例えば、端渓老の「坑水帰洞硯板」には約72万円となっています。こちらは縦約21.0 cm×幅約13. cm 5×厚さ約2.1cmの硯板で保存状態が良く、木箱が付属しています。 また珍しいところでは、翡翠で作られた「唐木象嵌箱」に約55万円の値がついています。 縦約 10.2cm×幅約7.2cm ×厚さ約 0.8cmで、保存狀態が良く、箱付きです。 いずれも保存狀態が極めて良く、箱もついていたため高値になったと考えられます。

7. 硯(すずり)の買取についてのまとめ

硯は墨をすり、墨汁を得るための文房具です。中国では、墨・筆・紙と並んで文房四宝に数えられています。様々な材質で作られていますが、中でも骨董品人気があるのは端渓硯、歙州硯、洮河緑石硯、澄泥硯の中国良硯の四宝と言われる硯です。これらはその工芸技術の高さから、美術品としても人気があります。 これらの保存狀態の良い硯であれば高額査定が期待できます。