平山郁夫(ひらやま いくお)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.平山郁夫を売りたいお客様へ

平山郁夫は、昭和中期から平成にかけて活躍した日本画家の一人です。広島で被爆し、原爆後遺症に苦しめられた平山郁夫の作品は、仏教をテーマにしたものが数多く見受けられます。その後、シルクロードを題材にした作品を発表するなどし、特に中国で高い評価を得ています。平山郁夫は画家として活躍するだけではなく、文化財を保護する活動を積極的に行ったことで知られています。1998年に文化勲章を受章、広島市から名誉市民を授与されました。

2.平山郁夫についての解説

写実的な風景画のほか、異国情緒溢れる幻想的な作品を発表し続けた平山郁夫。15歳の時の被爆体験が彼を仏教へと導き、独自の画境を開くきっかけとなりました。九死に一生を得て「生かされた者」として感謝を忘れなかったものの、辛い体験となった原爆の絵は1点しか残しませんでした。平山郁夫は戦争の悲惨さを訴えかける作品よりも、「平和の祈り」をコンセプトに創作活動に励みました。平山郁夫は昭和の時代に活躍した日本画家の中でももっとも画料が高い画家として知られており、資産価値の高い作品を残しています。

3.平山郁夫の歴史

1930年に広島で生まれた平山郁夫は、被爆後しばらくして東京美術学校で岐阜県出身の日本画家・前田青邨に師事します。事務処理能力、マネジメント能力に優れていた平山郁夫は卒業後も大学で助手を務めながら絵を描き、三蔵法師をテーマにした「仏教伝来」を完成させました。この作品で院展に入選し、それ以降平山郁夫の作品には仏教の影響を色濃く反映したものが多くなります。画家として精力的に創作活動に励む以外にも、文化財保護等の社会活動を積極的に行い、ユネスコ親善大使など150以上もの肩書を持ちました。授与された賞もきわめて多種多様で、1976年には日本芸術大賞、1995年にはモンブラン国際文化賞、そして2001年にはマグサイサイ賞受賞など、命を全うする直前まで活躍をつづけました。

4.平山郁夫の代表作

1959年 仏教伝来 1981年 祇園精舎 2000年 大唐西域壁画

5.平山郁夫の買取査定ポイント

平山郁夫の作品の買取査定ポイントは、真作であると証明できるかどうかにかかっているといえるでしょう。作品数が多く、知名度も人気も高い絵画作家ですから、贋作が存在する可能性は十分あります。そのため、売りたいと思っている作品が本物であると証明することができれば、査定時に高い買取額を提示されます。真作証明をするには、鑑定書が付いていることが肝心です。また、平山郁夫の作品には仏教を取り上げたものが多く、仏教をテーマとする前の作品は数が少ないため希少価値がある場合もあります。
  • 真作であるか
  • 鑑定書が付いているか
  • 保存状態が良いか
  • 市場需要がある作品か

6.平山郁夫の買取相場価格

資産価値のある作品が多い平山郁夫の作品の買取相場価格は、約2万円から80万円ほどです。リトグラフであれセリグラフであれ、平山郁夫の作品は高額で取引されています。「シルクロードを行く」は、傷みや色あせのない保存状態の良いリトグラフの作品です。付属品として二重タトウ箱と黄袋が付いており、80万円で取引されました。さらに、1985年に制作された作品である「流砂月光」は、直筆本人サイン入りのセリグラフでおよそ55万円で取引されました。

7.平山郁夫の買取についてのまとめ

穏やかな作風で知られている平山郁夫の作品は、市場需要があるため高い金額で買取取引されるでしょう。高額査定を希望しているなら、作品の保存状態や鑑定書の有無に気を配りましょう。鑑定書があれば真作保証になるので査定額に影響します。鑑定書がない場合、鑑定機関による鑑定書の発行を受けるようにすると良いでしょう。