元永定正(もとなが さだまさ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.元永定正を売りたいお客様へ

元永定正は洋画家として、また不定形なるものという意味を持つ、アンフォルメル絵画作家として知られています。日本画のたらしこみの技法を活かした流動的な作品を制作するなど、元永定正は独自の表現方法で抽象画を描きました。1年ほどの海外生活を経た後、彼の作品はハードな抽象画からユーモラスな作風の作品へと変化します。絵本作家としても知られており、1991年には絵本「もけら もけら」の絵を担当し、第14回絵本にっぽん賞を受賞します。

2.元永定正についての解説

元永定正は絵は心の表現と捉えて、自由な創作活動を行ってきました。具体美術の作家として、絵画や絵本だけではなくオブジェやインスタレーション作品の制作にも携わります。前衛美術集団「具体美術集団」に参加し、水や煙などを用いた独創的な作品を発表しました。ユーモラスでコミカル、そして遊び心のある元永定正の絵は子どもたちの読む絵本の挿絵にぴったりで、1970年代からは絵本製作に多くの時間を費やします。

3.元永定正の歴史

1922年、三重県に生まれた元永定正は、漫画家になることを夢見ていました。しかし、洋画家の濱邊萬吉に師事するようになり、1946年に油彩画をはじめて洋画家に転向します。1955年には当時師事していた吉原治良を中心とした具体美術協会に参加し、退会までの16年間作品を出品し続けます。1957年に大阪の阪急百貨店で初の個展を開き、翌年からたらしこみの技法にヒントを得て作品制作を行うようになりました。渡米中にエアブラシやアクリル絵具による制作を行い、元永定正は新たな技法と作風を確立します。絵本製作に携わるようになり、絵本原画展を開催したり海外で個展を開いたりするなど、晩年まで精力的に創作活動に励みました。

4.元永定正の代表作品

「作品1962年」1962年 「はははは」1977年 「かさねいろだま」1984年 「さんかくとかたちたち」2010年 「かたちはやっつ」2011年

5.元永定正の買取査定ポイント

元永定正の買取査定ポイントは、真作であるかどうかです。基本的に購入ルートがしっかりしている作品は、真作証明がしやすいもの。そのため、元永定正の作品を購入した際の購入履歴や付属品、鑑定書などを査定時に提出することで、高額査定を期待できるでしょう。特に抽象画の絵画作家の作品は贋作や模写を制作しやすく、査定の際には真贋を慎重に見極める必要があります。真作証明できれば査定額アップに繋がりますから、鑑定がまだの場合は査定に出すよりも先に鑑定に出したほうが良いでしょう。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか
  • タトウ箱や共シールは付いているか
  • 保存状態は良いか

6.元永定正の買取相場価格

元永定正の買取相場価格は、約2万円から20万円ほどです。2000年に制作された作品「ふたつかたち」は、和紙にペンとパステルで描かれたもので黄袋とタトウ箱が付いた状態で出品されました。「おもしろい駄作」と元永定正自ら評した作品に含まれるであろうこちらの作品は、約18万円で取引されました。また、「むっつのかたち」と題された水彩画は、約10万円で取引されています。額裏に画家によるものと思われるサインと題名が記されていますが、残念ながら真贋は不明となっています。

7.元永定正の買取についてのまとめ

元永定正のコミカルで味のある作品は、多くの人を魅了しています。まるで子どもの落書きのような作品だったとしても、元永定正の熱烈なコレクターは競い合って手に入れようとしています。もしも元永定正の作品の売却を考えているのであれば、査定時に真作証明できるものを持参しましょう。購入時や譲り受けた時に付属していた付属品も忘れずに持参することで、高額査定を期待できるでしょう。