加山又造(かやま またぞう)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.加山又造を売りたいお客様へ
加山又造は、昭和から平成にかけて活躍した日本画・版画の絵画作家です。日本の伝統美術の影響を受けた加山又造ですが、日本画の枠組みにとらわれない革新的な作品を制作しました。加山又造の代名詞といわれる屏風画は、表現力と大胆な構図が魅力で圧巻のひと言に尽きるでしょう。さまざまな技法を取り入れて独自の画風を確立した加山又造は、1997年には文化功労章を、そして2003年には文化勲章を受章しました。2.加山又造についての解説
伝統を重んじる日本画の世界において、5年周期で画風を変える加山又造はまさに異端な存在といえるでしょう。尾形光琳のような絢爛豪華な日本画の作品を制作したかと思えば、官能的な裸婦のを描いたモダンかつ洗練された作品を作り、さらには水墨画へと画風を次々に変えて世間を翻弄しました。また、加山又造の活躍は絵画の世界だけにとどまらず、ジャンボ機の内装やBMW社のボディペインティングなどの仕事も積極的に行い、工芸デザインの分野でもその豊かな才能を発揮しました。3.加山又造の歴史
1927年、加山又造は京都で西陣織の図案を制作していた家に生まれます。1949年に東京美術学校を卒業し、日本画家で文化勲章受章者の山本丘人に師事しました。ルソーやピカソなど西洋絵画の技法や表現力を貪欲に吸収し、革新的日本画家として戦後の画壇に新しい風を拭き込みます。1966年に多摩美術大学教授として、そして1988年には東京藝術大学美術学部の教授を務めます。1955年には東京藝術大学名誉教授となり、2003年に日本の文化発展に大きく貢献したとして文化勲章を受章しました。4.加山又造の代表作品
「春秋波濤」1966年 「雪」「月」「花」1978年 「横たわる裸婦‘84(黒衣)」1984年 「墨龍」1984年 「雲龍図」1997年5.加山又造の買取査定ポイント
加山又造の作品の買取査定ポイントは、真作かどうか、そして人気のある作品かどうかにあります。加山又造の作品の贋作は市場に出回っていますから、買取査定時には真作保証できることが大切です。しかし、加山又造の作品管理と販売を行っている有限会社加山では、個人の依頼人による鑑定を受け付けていませんから、美術商などを通して鑑定依頼を出すと良いでしょう。また、人気のある作品であれば高額査定に繋がるでしょう。加山又造の作品の中でも、牡丹や猫などが描かれた作品は特に人気があります。- 真作かどうか
- 人気のある作品か
- 保存状態は良いか
6.加山又造の買取相場価格
加山又造の作品の買取相場価格は、約2万円から30万円となっています。1992年制作の作品「あじさい」は、約22万円で取引されました。こちらは、背景の黒と紫色の紫陽花のコントラストが非常に美しい作品です。黄袋とタトウ箱付きの状態で出品されており、作品本体も額縁の保存状態も良いものです。また、白い牡丹が描かれた「牡丹」と題されたシルクスクリーンの作品は、およそ24万円で取引されました。上品な印象を与える白い牡丹と猫が描かれており、加山又造のコレクターではなくても猫好きなら欲しくなってしまうのではないでしょうか。こちらの作品は、真作保証シールが額裏に付いた状態で出品されました。7.加山又造の買取についてのまとめ
動物や自然を愛した絵画作家であった加山又造。屏風画のような大きな作品から小品まで、革新的な技法によってさまざまな作品を制作しました。熱烈なファンやコレクターも多く、市場需要の高い絵画作家だといえるでしょう。加山又造の作品を売ろうと思うのであれば、鑑定書や保証書が付いた状態で査定を行いましょう。そうすることで、高額買取を実現することができます。また、購入時や譲り受けた際に作品本体に付いてきた箱や袋など、その他の付属品があるなら査定時に提出しましょう。品物の取引相場価格を検索
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