小倉遊亀(おぐら ゆき)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.小倉遊亀を売りたいお客様へ

小倉遊亀は、日本を代表する日本画家の一人です。おおらかかつ近代的な画風と、家族や婦人をテーマにした温かい印象を与える作品で人気を博しています。小倉遊亀は上村松園に次いで日本芸術院会員に押された女流画家で、日本三大女流画家の一人に数えられています。一時期体調を崩したこともありましたが、絵を描くことが大好きだった小倉遊亀は105歳でこの世を去るまで精力的に作品制作を行いました。

2.小倉遊亀についての解説

心の思うままに絵を描いたという小倉遊亀の作品は、大胆な構成と繊細な線、そして明快で重厚な色彩が特徴です。人物画や静物画など多くの作品に取り組んだ小倉遊亀は、日本画家の第一人者になりました。穏やかで優しい印象を与える小倉遊亀の作品は、彼女の師で歴史画の大家であった日本画家の安田靫彦の影響が見て取れます。しかしながら、伝統的な日本画をモダンな風俗画として描いた小倉遊亀は、独自の境地を開いた絵画作家でもあります。その功績が認められ、1980年には文化勲章を受章しました。

3.小倉遊亀の歴史

1895年、小倉遊亀は滋賀県・大津に生まれます。1917年に奈良女子高等師範を卒業して女子高で教壇に立つかたわら、安田靫彦に師事しました。1926年に院展に出品した作品が初入選を果たし、以降出品する作品が次々と入選するようになります。1932年には日本美術院同人になり、1976年には日本芸術院会員になりました。その2年後、文化功労者に選ばれ、1980年に日本の文化の発展に貢献したとして文化勲章を受章します。1990年から6年間日本美術院理事長を務めた小倉遊亀は、1999年に初めてパリで個展を開いて海外にもその名を知られるようになりました。

4.小倉遊亀の代表作品

「浴女」1938年 「受洗を謳う」1936年 「観世音菩薩」1941年 「舞妓」1969年

5.小倉遊亀の買取査定ポイント

日本画のジャンルでありながらも、風流というよりはほのぼのとした作品が多い小倉遊亀は、現在でもたくさんのファンやコレクターが存在する絵画作家です。そんな小倉遊亀の作品の買取査定ポイントは、保存状態の良さにあるといえるでしょう。どんな作品であったとしても保存状態は査定額を左右しますが、人気のある作品ともなれば保存状態のいかんは重要な査定ポイントになります。小倉遊亀の作品の保存状態を良好なものに保ちたいのであれば、作品管理に気を配りましょう。特に日本画は画材が繊細ですから、雑に扱うことのないようにすべきです。適切な条件の下で保管されていた作品は保存状態を良好に保つことができますから、高価買取を期待することができます。
  • 保存状態は良いか
  • 人気のある作品か
  • 真作かどうか

6.小倉遊亀の買取相場価格

小倉遊亀の作品の買取相場価格は、約3万円から30万円ほどです。書にも明るかった小倉遊亀の作品「書」は、1999年制作でおそらく絶筆作と考えられている作品です。真作証明として作品右下にサインと押印、そして額裏に落款が施されています。この作品は30万円で取引されました。また、第39回院展出品作品である「牡丹」は、優美な白い牡丹の花が美しく描かれた作品です。1984年に制作されたこちらの作品は、約20万円で取引されました。こちらの作品は経年による汚れ等は見受けられるものの、概ね保存状態の良い状態で出品されました。

7.小倉遊亀の買取についてのまとめ

小倉遊亀は澄んだ色彩と骨太で力強い線描きで、身近なものを生き生きと描き上げました。鋭い観察眼に基づく明快でほがらかな人物画も人気ですが、繊細で抒情的な花鳥画の中にも素晴らしい作品があります。もしも小倉遊亀の作品を売ろうと考えているのであれば、真作であることはもちろんのこと、作品の保存状態に注意を払いましょう。