児玉幸雄(こだま ゆきお)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.児玉幸雄を売りたいお客様へ

児玉幸雄は、大阪生まれの洋画の絵画作家です。昭和から平成にかけて活躍し、ヨーロッパの街並みや市井の人々の暮らしを描きました。1957年以降、毎年といっても良いほどヨーロッパなど海外に渡って作品を制作した児玉幸雄は、温かみのある画風で人気を博しています。丁寧に下塗りをした作品は重厚感があり、情感溢れる作品ながらも落ち着いた印象を与えるでしょう。児玉幸雄の作品は現在でも人気があり、特にパリなどヨーロッパの街角や朝市の様子を描いた作品の市場需要は高いといえます。

2.児玉幸雄についての解説

児玉幸雄の作品は、丁寧に重ね塗りされた建物の重厚感と、いまにもそこに住む人々の息遣いが聞こえてきそうなほどの臨場感が魅力です。洋画家で文化功労者に選ばれた田村孝之助に師事した児玉幸雄でしたが、美術大学に進学したり画塾に通ったりすることなく、独自の技法でさざめくような深みのある色彩が特徴的な画風を確立しました。戦争を体験したものの、児玉幸雄の戦後の作品にはその影響がまったく見当たりません。初期の頃には、趣味で集めていたフランス人形や着衣の婦人像などを描きましたが、40代で初めて海外に渡ってからは異国の地の生活感と活力がみなぎるような風景画を好んで描きました。

3.児玉幸雄の歴史

1916年、児玉幸雄は大阪に生まれます。関西学院大学に在学中、関西美術展に出品した作品が入選し、画家を目指すため田村孝之助に師事しました。1937年には、二科展に出品した「赤い背景の人形」が初入選を果たします。大学卒業後、兵役について7年余りを中国で過ごします。1946年に復員後は再び油彩作品を制作し、翌年には二紀会創立展に参加して同人になります。1957年、41歳のときにフランスに渡って1年間パリに滞在しますが、この渡航がきっかけになり、以降児玉幸雄は外国の風景画を描くようになりました。1964年にはアメリカやメキシコにも渡り、さらに重厚な迫力に満ちた作品制作を行います。

4.児玉幸雄の代表作品

「パレット」1967年 「アルルの骨董市」1972年 「シエナ風景」1973年 「緑の部屋」1980年

5.児玉幸雄の買取査定ポイント

児玉幸雄の買取査定ポイントは、作品の保存状態の良さと人気のある作品かどうかにあるといえるでしょう。パリの街角の風景を描いた作品は特に人気も高いため、作品の保存状態が良ければさらに査定額アップに繋がります。文化功労者に選ばれたり、文化勲章を受章したりしたわけではない絵画作家ですが、児玉幸雄の作品は市場需要が高く、高額で取引されています。そのため、児玉幸雄の作品の売却は難しくはないでしょう。
  • 保存状態は良いか
  • 人気のある作品か
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか

6.児玉幸雄の買取相場価格

児玉幸雄の作品の買取相場価格は、約10万円から130万円です。「ヨーロッパの風景」と題された作品は、125万円で取引されています。青を基調にした爽やかなこの作品は、経年による劣化や擦れが認められますが、全体的には良好な保存状態を保っています。また、東京美術倶楽部鑑定委員会による鑑定書が付いた状態で出品されました。児玉幸雄画集にも収録されている「山峡の村」は、およそ72万円で取引されました。こちらの作品も東京美術倶楽部鑑定委員会による鑑定書付きの状態で出品されていました。

7.児玉幸雄の買取についてのまとめ

児玉幸雄の作品には、熱心なコレクターが存在します。存在感がありながらも、落ち着いた印象を与える彼の作品は多くの人々に支持されています。そんな児玉幸雄の作品を売ろうと考えているのなら真作であることはもちろん、保存状態を十分に確認しておきましょう。