後藤純男(ごとう すみお)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.後藤純男を売りたいお客様へ

後藤純男は、昭和から平成にかけて活躍した日本画の絵画作家です。後藤純男は、僧侶としての修行を受けながら絵を学びました。各地の寺を泊まり歩くことでインスピレーションを得て、寺院を題材にした日本画の作品を多く制作します。また、中国への取材をきっかけに新境地を開拓し、四季折々の自然に焦点を当ててその美しさを表現力豊かに描き上げました。後藤純男は、人知を超えた存在への畏怖の念や信仰をかたちとして表現し、自らの心象風景を作品として完成させました。

2.後藤純男についての解説

実家を継ぐために、13歳から僧侶の修行に励んでいたという後藤純男。しかし、絵への思いを断ち切ることは難しく、山本丘人や田中青壷らに師事して日本画の技法を学びます。初期の後藤純男は、風景画の作品を制作していました。生まれ育った地である埼玉や千葉、江戸流域の風景を描くことが多かったようです。その後、寺院を題材にして目に見えぬ神仏の存在をも表すかのような厳かな雰囲気の作品を制作するようになります。また、中国への取材を機に後藤純男の作品のスケールはさらに広がりを見せ、悠久の時を封じ込めてしまったかのような抒情的な作品を制作しました。

3.後藤純男の歴史

1930年、後藤純男は真言宗豊山派の住職の子として生まれます。絵を描くことが好きで1946年には文化勲章受章者の日本画家・山本丘人に日本画を学びます。3年後には教員生活を送りながら田中青壷に師事し、1952年には第37回日本美術院展覧会に初入選を果たします。これを機会に後藤純男は教職も実家の寺を継ぐこともなく、日本画になる道を選びました。1955年から8年間の間、関西や四国にある真言宗の寺を回るスケッチ旅行を行います。院展にて数々の賞に輝いた後藤純男は、1982年には中国の西安美術学院名誉教授に就任しました。1988年から約9年間、東京藝術大学教授として後進の指導に当たります。1997年、アトリエを構えていた北海道で後藤純男美術館を開館しました。

4.後藤純男の代表作品

「交河故城」1983年 「春映長谷」1991年 「吉野山」1995年 「旭光富士」1998年 「新雪」2005年

5.後藤純男の買取査定ポイント

院展にて数々の賞を受賞した後藤純男の買取査定ポイントは、真作であるかという点と付属品がすべて揃っているかという点にあるといえるでしょう。後藤純男の作品の鑑定は、東京美術倶楽部鑑定委員会で行うことができます。買取査定の際に少しでも査定額をアップさせたいと思うなら、作品購入時に付いてきた付属品までもきちんと保管をしておきましょう。作品そのものも大切ですが、作品の付属品も査定の重要なポイントになります。付属品が付いていることで作品の出自を知ることができ、真作証明することができるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 付属品は付いているか
  • 鑑定書は付いているか

6.後藤純男の買取相場価格

後藤純男の作品の買取相場価格は、約7万円から50万円ほどとなっています。渋い色彩で描かれた作品「風景」は、約50万円で取引されました。部分的にひびが見られるものの、東京美術倶楽部鑑定委員会の発行した鑑定書と額裏の共シールが、この作品を真作として証明しているため高額取引が可能になったといえるでしょう。また、「晩秋山路」と題された作品は、およそ40万円で取引されました。こちらの作品は黄袋とタトウ箱の付属品が付いた状態で出品されていました。

7.後藤純男の買取についてのまとめ

後藤純男の作品は高く評価されており、作品の売却は難しくないでしょう。高額査定を希望しているのであれば、真作証明済みであることと付属品が揃っていることが重要になります。国内で大変人気のある絵画作家ですから、保存状態の良い作品であればさらに高額査定になる可能性もあるでしょう。