高山辰雄（たかやま　たつお）を高価買取！絵画作家の査定ポイントを徹底解説！

1．高山辰雄を売りたいお客様へ

高山辰雄は、大分県出身の日本画の絵画作家です。昭和から平成にかけて活躍した画家で、幻想的な画風が評価されました。重苦しさを感じるほど静謐な画面からは、人間の内面性を描いた高山辰雄という画家の凄みを感じることができるでしょう。主に日展で活躍した高山辰雄は、日本画を描きながらも油彩のように重ね塗りをして作品に奥行きを持たせ、近代日本画に新風を吹き込みました。その功績が高く評価され、1982年に文化勲章を受章します。

2．高山辰雄についての解説

初期の高山辰雄は、静物や風景などを日本画らしい穏やかな色調で描きました。若くして絵の才能を見出された高山辰雄は、日展において入選を繰り返します。しかし、落選を経験してスランプに陥った際に、ゴーギャンの生き方に励まされます。おのずと作品にもゴーギャンの影響が見受けられるようになり、画面全体を絵の具で塗った油彩のような雰囲気の作品を制作しました。その後、高山辰雄は、人間の内面を作品の中で表現するようになっていきます。また、人物画ではなく静物画や花鳥画を描くときにも、それらの作品に人間の内面性を表現するように努めました。

3．高山辰雄の歴史

1912年、高山辰雄は大分に生まれます。19歳のときに上京し、東京美術学校日本画科に入学しました。高山辰雄は学校で絵を学ぶ以外にも、日本画家の松岡映丘に師事します。1934年には帝国美術院展に出品した作品が初入選を果たし、その2年後に大学を首席で卒業しました。1946年にゴーギャンの影響を受けて画風が変わり、日展で入選や特選を繰り返すようになります。次々に著名な賞を受賞した高山辰雄は、1972年に日本芸術会員になり、日展理事長や日展常務理事を務めます。1979年には文化功労者に選ばれ、後に日本文化の発展に貢献した絵画作家として文化勲章を授与されました。

4．高山辰雄の代表作品

「浴室」1946年 「食べる」1973年 「赤い服の少女」1997年 「二人」1997年 「草原の朝」2001年

5．高山辰雄の買取査定ポイント

高山辰雄の作品の買取査定ポイントは、作品の種類や作品の人気具合によるといえるでしょう。日本画だけではなく、木版画やエッチングなどの作品も制作した高山辰雄。それらの作品の中でも、人物像や母子像、そして風景画など目に見えない空気を存在として感じ取ることができるような深淵な日本画は人気だといえるでしょう。幽玄、もしくは神秘的という言葉がぴったり当てはまる高山辰雄の作品は、ときに難解ながらも温かみを感じさせてくれる作品が数多くあります。

• 人気のある作品かどうか
• 作品の種類
• 真作かどうか
• 保存状態は良いか

6．高山辰雄の買取相場価格

高山辰雄の作品の買取相場価格は、約1万円から20万円となっています。「樹林」と題された岩彩画は、約5万円で取引されました。こちらの作品は収納箱と黄袋、そして共シール付きの状態で出品されていました。また、のどかな雰囲気が感じ取れる「高原」と題された作品も、約5万円で取引されました。こちらの作品は経年による擦れや汚れなどが見られますが、共シール付きで真作証明済みとなっています。

7．高山辰雄の買取についてのまとめ

幻想的な画風で知られている高山辰雄は、日本を代表する日本画の絵画作家です。母子像や風景を描くことが多かった高山辰雄ですが、それらの作品は人気があります。また、共シールや付属品の箱などが付いていると作品の価値も上がり、査定額アップにも繋がるでしょう。基本的には、版画よりも1点ものの作品のほうが価値が高くなります。しかし、作品にもよりますが、高山辰雄の場合には版画でも高額買取を期待できるといえるでしょう。