松尾敏男(まつお としお)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.松尾敏男を売りたいお客様へ

松尾敏男は、長崎県出身の日本画の絵画作家です。幻想的な画風で知られている松尾敏男は、70年に渡って院展を主な作品発表の場として活躍しました。常に新しいことにチャレンジし続けた日本画家でありながら、その作品には一貫して松尾敏男の柔和な人柄が現れています。世界各地の風景画や花鳥画を得意としていた松尾敏夫ですが、卓越した写生力と典雅な作風で描かれた牡丹は特に人気が高いものとなっています。2000年には文化功労者に選ばれ、2012年には文化勲章を授与されました。

2.松尾敏男についての解説

「見たままに絵を描く」ことをモットーにしていた松尾敏男は、優れた写生力に基づいて幽玄な世界を展開しました。昭和を代表する日本画家の一人である堅山南風に師事し、色彩美を重んじた師の教えを受け継ぎました。しかしながら、晩年の松尾敏男は墨絵の作品を多く制作し、墨をぼかして濃淡や暗明を表現することに専念します。日本画らしい余白の美と柔らかい筆致で描かれた墨絵は、松尾敏男が行き着いた日本画の極致だったといえるでしょう。

3.松尾敏男の歴史

1926年、松尾敏夫は長崎県に生まれます。3歳の頃に上京し、中学生の頃には体操選手として活躍していた松尾敏男ですが、17歳のときに堅山南風に師事して日本画を学びます。1949年に院展に出品した作品が初入選を果たし、以降院展が主な活躍の舞台となりました。山水画や花鳥画で知られている松尾敏男ですが、ヨーロッパや東南アジアなど、海外へ取材旅行を行って各地の風景画を制作したこともありました。また、1988年には多摩美術大学教授に就任し、後進の育成に励みました。2012年には、日本の文化発展に貢献した日本画家として文化勲章を授与されています。

4.松尾敏男の代表作品

「埴輪」 「火口湖」1968年 「鳥碑」1968年 「貧しき人」1977年 「風薫る」1988年

5.松尾敏男の買取査定ポイント

松尾敏男の作品の買取査定ポイントは、作品の保存状態のいかんにあるといえます。日本画は完成したときからすでに劣化が始まっているといわれており、保存の仕方が適切でないとひどい劣化を引き起こしてしまいます。適切に保管するためには、湿度や温度に気を配るほか、紫外線やガスなどの影響から絵画を守る必要があります。ですから、松尾敏男の作品の高額査定を希望しているのであれば、作品の保存状態には十分配慮し、経年による劣化が見られないよう適切に保管しておくようにしましょう。
  • 保存状態は良いか
  • 真作であるか
  • 付属品は付いているか

6.松尾敏男の買取相場価格

松尾敏男の作品の買取相場価格は、約2万円から20万円ほどとなっています。金色に輝く鯉を描いた作品「金鯉」は、約17万円で取引されました。こちらの作品は、紙本彩色の技法で制作されており、額に若干のキズはあるものの作品そのものの状態は概ね良好です。額裏に共シールがあり、真作保証済みの作品として出品されていました。また、「寒牡丹」は、およそ13万円で取引されました。リトグラフ作品であるこちらの作品は、サインと落款が施されています。

7.松尾敏男の買取についてのまとめ

日本画らしい典雅な作品を制作した松尾敏男は、「花の画家」として高く評価されています。柔らかいタッチで描かれた優雅な牡丹の花や梅の花、そして菖蒲などはコレクターにも人気です。もしも、松尾敏男の作品を売却しようと思っているのなら、真作証明できることはもちろん、作品の保存状態に注意しましょう。さらに、高額査定を期待するのであれば、作品の出どころをはっきりさせておくのも大切です。そのため、作品購入時や作品を譲り受けたときに付いてきた付属品も、査定時に提出することをおすすめします。