荻須高徳(おぎす たかのり)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.荻須高徳を売りたいお客様へ

荻須高徳は、愛知県出身の洋画の絵画作家です。大正から昭和にかけて活躍した荻須高徳は、主にフランス・パリを中心に創作活動に励みました。パリの街並みを重厚感のあるタッチで描いた荻須高徳は、作品に人物を描くことなくパリの暮らしを感じさせる絵を描きました。生涯パリにアトリエを構えた荻須高徳は、パリに魅せられた画家の一人に数えられるでしょう。フランスだけではなく、日本国内でも高く評価されている荻須高徳は1986年に文化勲章を授与されました。

2.荻須高徳についての解説

小学校の頃から絵を描くことに夢中になっていた荻須高徳。東京美術学校を卒業後、すぐにフランスに渡って絵の勉強を続けました。荻須高徳の初期の頃の作品には、佐伯祐三やエコール・ド・パリ(パリ派)の画家であるユトリロなどの影響が見受けられ、パリの街並みを詩情豊かに描きます。しかし、徐々に静謐さを湛えた詩情を作品から取り除き、街並みの構成や形、色やマチエールを自らの視点で再構成した造形主義的な作品へと変化していきます。そうすることで、穏やかなタッチでありながらも、パリの歴史ある街並みがモニュメンタルかつ重厚に描かれた作品を制作していきました。

3.荻須高徳の歴史

1901年、荻須高徳は愛知県に生まれます。20歳のときに上京し、川端画学校に入学して藤島武二に師事しました。1922年には東京美術学校西洋画家に進学し、卒業した年の9月にフランスに渡ります。佐伯祐三の側らで制作を行い、完成した作品をサロン・ドートンヌやサロン・デ・ザルティスト・アンデパンダンなどに出品しました。1931年にはパリで個展を開き、それ以降ジュネーブやミラノなどでも個展を開くようになりました。1936年に展覧会に出品した作品がフランス政府にお買い上げされ、翌年にサロン・ドートンヌに出品した作品がパリ市にお買い上げされます。「もっともフランス人らしい日本人画家」としてフランスで人気を博した荻須高徳は、フランス政府からシュヴァリエ・ド・レジオン・ドヌール勲章を受章します。また、素晴らしい活躍をした日本の絵画作家として、日本政府からも文化勲章を受章されました。

4.荻須高徳の代表作品

「サン・タンドレ・デザール広場」1938年 「モンマルトル裏」1940年 「パリの屋根」1950年 「金のかたつむり」1978年

5.荻須高徳の買取査定ポイント

荻須高徳の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかという点にあるといえます。フランスを拠点に活動した絵画作家である荻須高徳ですが、日本国内でも評価されている画家です。重厚でありながらも、どこか無機質さを感じさせる荻須高徳の作品は、贋作が出回っています。そのため、高額買取を希望するなら真作証明できることが重要になるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか
  • 付属品は付いているか

6.荻須高徳の買取相場価格

荻須高徳の作品の買取相場価格は、約2万円から20万円ほどとなっています。1980年制作と思われるリトグラフ「街角のホテル」と題された作品は、約15万円で取引されました。油彩作品であるこちらの作品は、保存状態の良好な状態で出品されていました。また、「中庭」と題された作品は、5万円で取引されています。経年による劣化が見受けられるこの作品は、真贋は不明の状態で出品されていました。

7.荻須高徳の買取についてのまとめ

半世紀もパリで過ごした荻須高徳は、主にフランスで高く評価されています。もちろん、日本国内でも高い知名度を誇っている絵画作家ですが、贋作が出回っていることによって価値が低まっているか可能性があるといえるでしょう。しかし、荻須高徳の作品は市場需要がありますから作品の売却自体は難しくはないでしょう。