鶴岡義雄(つるおか よしお)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.鶴岡義雄を売りたいお客様へ

鶴岡義雄は、洋画の絵画作家です。芸能一家に育った鶴岡義雄は、十代の頃から絵画に興味を抱き始めました。パリの女性たちをテーマにした「マドモアゼル」シリーズや、「舞妓」シリーズで知られています。鶴岡義雄は人物画だけではなく、計算され尽くした構図と配色による、モダンな風景画の作品も残しています。二科会理事長、そして日本芸術院会員として日本の近代洋画界をリードしました。

2.鶴岡義雄についての解説

洋画家の林武に師事した鶴岡義雄。初期の頃は風景画や人物画を写実的に描いた作品を制作しますが、50代の頃からキュビズム風やシュルレアリスムを追求した描写や構成に重点を置いた作品を制作しました。日本の伝統的なモチーフになり得る「舞妓」を取り上げたシリーズにおいては、日本の伝統技法というよりは西洋的な造形思考に基づいて描き、ときにはシュルレアリスム的技法を駆使して作品を完成させました。晩年には幾何学的で抽象的な作品が多くなり、独特の雰囲気を醸し出す作品を描きました。

3.鶴岡義雄の歴史

1917年、鶴岡義雄は茨城県に生まれます。1937年には東京美術学校に進学し、はっきりとした色使いで洋画を描く林武に師事して絵を学びました。1941年に大学卒業後、第28回二科展に出品した作品が初入選を果たします。1946年には二科会茨木支部を設立し、以降二科展に定期的に作品を発表しました。1957年には北アメリカなどをスケッチ旅行し、1960年にはヨーロッパを訪れました。1973年にはパリにアトリエを構えて、現地の女性を描いた「マドモアゼル」シリーズの制作に取り掛かります。1974年以降から「舞妓」シリーズに取り組むようになり、幻想的で耽美な作品を数多く制作しました。1993年には、日本美術学校名誉教授に就任し、後進の育成に励みました。

4.鶴岡義雄の代表作品

「京舞」 「京の四季」 「フレンチカンカン」 「ワイングラス」 「鏡のテーブル」

5.鶴岡義雄の買取査定ポイント

鶴岡義雄の作品の買取査定ポイントは、作品の保存状態にあるといえるでしょう。どんなに人気のある作品だったとしても、保存状態が良くなければ高額査定には繋がりません。鶴岡義雄は国内で非常に人気のある絵画作家ですから、作品の状態が良ければかなりの高額査定を期待できるでしょう。油彩作品を保管する際には、湿度や温度に気をつける必要があります。油絵の保管に適した湿度は50%ほどとなっており、極端に多湿な場所での保管は劣化やカビを招きます。もしも、鶴岡義雄の作品の売却を検討しているのであれば、作品を良い状態に保つことができるように環境に注意しましょう。
  • 保存状態が良いか
  • 人気のある作品か
  • 真作かどうか

6.鶴岡義雄の買取相場価格

鶴岡義雄の作品の買取相場価格は、約7万円から40万円ほどとなっています。霞んだような淡い色彩が美しい作品「ベニス」は、およそ38万円で取引されています。こちらの作品は、裏板に作品タイトルとサインが施されており、全体的に絵具のひび割れが見られる状態で出品されていました。また、「京の四季」と題された人気の「舞妓」シリーズのうちの1点は、約25万円で取引されました。この作品は、共シール付きの状態で出品されていました。

7.鶴岡義雄の買取についてのまとめ

初期から中期にかけての作品も、晩年にかけての作品も人気の鶴岡義雄。そのため、鶴岡義雄の作品は買い手が見つかりやすいといえるでしょう。しかしながら、作品の状態や真作かどうかは査定額を大きく左右します。作品の出どころを明確にするためにも、鑑定書や保証書、そして付属品なども揃って提出するようにすると良いでしょう。