長谷川潔(はせがわ きよし)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.長谷川潔を売りたいお客様へ

長谷川潔は、60年以上に渡ってフランスの地で活躍した絵画作家で、銅版画の画家として有名です。写実的な銅版画を制作し、静謐で崇高な精神世界を表現しました。フランスで技法的に消滅の危機に瀕していたメゾチント(マニエール・ノワール)の技法を復活させ、深見のある色彩の版画作品を制作しました。長谷川潔は砂時計や小鳥、植物などを題材として取り上げ、暗示的な表現を持たせて奥深い味わいのある作品を残しています。

2.長谷川潔についての解説

幼い頃から父に日本画を学び、周囲に絵画作家として生きることを認められていた長谷川潔。1913年頃からは自ら木版画の作品を制作するようになり、翌年にはバーナード・リーチに銅版画の技法を指導してもらいます。芸術的版画技法で、西洋銅版画の技法の一つメゾチントを近代的版画技法として復活させることにより、繊細で格調高い作品を作りました。東洋と西洋の美意識を融合して作品に反映させ、パリ画壇で確固たる地位を築き上げました。

3.長谷川潔の歴史

1891年、長谷川潔は神奈川県の裕福な家庭に生まれます。小学生の頃から父に書や日本画を学び、1910年に麻布中学校を卒業した後は、本郷洋画研究所などで油彩や素描を学びます。また、来日中のイギリス人陶芸家、バーナード・リーチにエッチング技法を指導してもらい、銅版画の技術習得に努めました。1918年には、さらに技術を磨くためにフランスに渡ります。パリのサロンや展覧会に作品を出品し、徐々に名声を高めていきます。1926年にはサロン・ドートンヌ版画部の会員となり、パリの画壇での地位を揺るぎないものとしました。戦争中は大変困難な状態に陥りますが、28歳に渡仏してから89歳で亡くなるまでの61年間をフランスで生活し、最後まで創作活動に励みました。

4.長谷川潔の代表作品

「林檎と葡萄」1931年 「窓からの眺め(シャトー・ド・ヴェヌヴェルの窓)」1941年 「玻璃球のある静物」1963年 「コップに挿した野花」1963年 「水浴の少女と魚」1971年

5.長谷川潔の買取査定ポイント

長谷川潔の作品の買取査定ポイントは、真作かどうか、そして作品の保存状態にあるといえるでしょう。フランスで活躍した絵画作家でありながら、日本でも高く評価されている長谷川潔。そんな長谷川潔の作品を高額で買取してもらいたいと思っているのなら、鑑定書や保証書などの存在が重要になるでしょう。それに加えて、作品にサインが施されているかどうかも重要なポイントになります。作品の保存状態が良く、真作であることを証明できる作品であれば高額買取を期待することができるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 保存状態は良いか
  • 鑑定書や保証書は付いているか

6.長谷川潔の買取相場価格

長谷川潔の作品の買取相場価格は、約2万円から40万円ほどとなっています。「ロエの村道」と題されたエッチングの作品は、およそ41万円で取引されました。この作品は作家のサインが施されており、真作保証作品として出品されていました。また、「くりとかたつむり」と題された作品は、約16万円で取引されています。細密な描写が素晴らしいこのエッチングの作品は、タトウ箱付きで作品に作家のものと思われるサインが施されています。

7.長谷川潔の買取についてのまとめ

パリを拠点に活動し、世界的に有名な銅版画家となった長谷川潔。彼の作品は海外はもちろん、国内でも人気があります。「黒には七色ある」と語った長谷川潔の作品は、時に写実的で時に幻想的であり深みのあるものとなっています。長谷川潔の作品の売却をお考えであるなら、作品に作家のサインが施されているか、そして鑑定書やそのほかの付属品が揃っているかなどを確認しておくようにしましょう。