舟越保武(ふなこし やすたけ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.舟越保武を売りたいお客様へ

舟越保武は、日本を代表する彫刻の作家です。戦後の日本彫刻界を牽引した舟越保武の作品は、具象彫刻の流れを汲みながらもキリスト教を題材に取り上げたものが多く、大理石やブロンズを素材に素晴らしい作品を次々と生み出しました。脳梗塞で倒れてからの作品は左手のみで制作されており、最後まで魂を注いだ作品制作を行いました。1999年に舟越保武は文化功労者に選ばれています。

2.舟越保武についての解説

ロダンの言葉に感銘を受けて彫刻家を志すようになった舟越保武は、カトリック教徒としてキリスト教関連の作品を多く制作しました。聖人や聖女、そして名もなき敬虔な人々の姿を作品にします。また、舟越保武は大理石彫刻の開拓者としても知られており、卓越した技量と透明感溢れる表現を作品に見ることができます。脳梗塞で右半身麻痺の状態になってからは、左手一本で作品を制作し続けました。以前にような繊細で流麗な作品というよりは、荒々しい表現が目立つ作品になっていったものの、これまでにない劇的で内から訴えかけるような豊かな味わいの作品を制作しました。

3.舟越保武の歴史

1912年、舟越保武は岩手県に生まれます。十代の半ばに「ロダンの言葉」に感銘を受けて以降、彫刻家になることを決意します。舟越保武は上京して東京美術学校に進学し、彫刻科に在籍します。1939年に東京美術学校を卒業した後は、独学で石彫を制作するようになります。物資の少ない戦争中はなかなか思うように創作活動が行えなかったようですが、徐々に作品が注目を集めるようになっていきました。長男の死をきっかけにカトリック教徒になり、キリスト教をテーマにした作品を数多く制作していきます。1967年には東京芸術大学教授に就任し、1986年には東京芸術大学名誉教授に就任しました。

4.舟越保武の代表作品

「長崎26殉教者記念像」1962年 「原の城」1972年 「病醜のダミアン」1975年 「聖クララ」 「聖ベロニカ」

5.舟越保武の買取査定ポイント

舟越保武の作品の買取査定ポイントは、真作かどうか、付属品がすべて揃っているかという点にあります。また、人気のある作品かどうかも大切な査定ポイントです。舟越保武の作品の中でも、少女像や聖女の彫刻は人気があります。人気のある作品であれば、査定額アップに繋がるでしょう。作品購入時や譲り受けた際に付いてきた付属品は、作品の出どころを証明するものとなります。それらの付属品は真作証明のために欠かせませんから、査定時にはすべて揃った状態で提出するようにしましょう。
  • 真作かどうか
  • 付属品は付いているか
  • 人気のある作品か

6.舟越保武の買取相場価格

舟越保武の作品は彫刻作品だけではなく、デッサンなどのドローイングも価値があります。作品の種類によっても価格は異なりますが、舟越保武の作品の買取相場価格は、約2万円から40万円ほどとなっています。「少女立像(シオン)」は、大型のブロンズ作品です。この作品はおよそ37万円で取引されました。作品の足元に作家のサインが施されており、保存状態の良い状態で出品されました。また、テラコッタ彫刻の作品である「少女頭像」は、約35万円で取引されています。舟越保武晩年の作品だとされるこちらは、首部分にサインと共箱が付いた状態で出品されています。

7.舟越保武の買取についてのまとめ

日本彫刻界の地位向上に努めた舟越保武は、初期の作品から晩年の作品まで高く評価されており市場需要もあります。もしも舟越保武の作品を売却する場合には、真作かどうか、共箱などの付属品が揃っている状態かを確認しておきましょう。真作だと証明することができるなら、高額買取されるでしょう。