花器(かき)を高価買取!華道具の査定ポイントを徹底解説!

1. 花器を売りたいお客様へ

花器という言葉は日常ではあまり使われませんが、華道において花をいける時の器のことを指します。好みによって選べるように様々な形があります。例えば、基本の丸い形の水盤花器、口が広がっているラッパ形花器、口が広いコンポート花器、狭い場所において使える横長形花器などがあります。また材質も、陶磁器、ガラス、金属、プラスティックなど様々なものが用意されています。 中には有名作家が作った花器もあり、美術品として人気があります。

2. 花器についての解説

花器は花をいけるための器です。季節や好み、花の種類によって使い分けられるように様々な形、材質で作られています。主な材質は陶磁器、金属、竹、石、漆、ガラス、プラスティックなどです。また浅い水盤、横長、小判、コンポート、壺、寸胴など様々な形が用意されています。流派によって考案された創作花器も存在します。 また元々花をいける目的で作られたものと、元々別の用途で使われていたものを花をいける花器として使用したものがあります。

3. 花器の歴史

古来より花を愛でる習慣があった日本。そんな日本で華道が始まったのは、仏教伝来の折、花を献じる供花に由来する説が有力ではないかと言われています。また華道として確立したのは室町時代中期、京都八角堂の僧侶によるものだとされます。 江戸中期から後期頃になると、それまで上流階級・武家階級のたしなみだった華道が、次第に庶民へと普及し、広く愛されるようになりました。今日の華道は、江戸時代後期の文化文政の時代に流行した生花のことを指すと言われます。 花器が注目されるようになったのは鎌倉時代中期と言われています。それはこの時期に中国から青磁や胡銅などの花器が輸入されるようになったからです。

4. 花器の代表作や作者

  • 黒漆布薩花器(こくしつふさつかき) 1338年
  • 花籃 あんこう           1957年
  • 花器 久寿玉            1970年

5. 花器の買取査定ポイント

まずどの時代の誰の作品であるかが重要です。またどんな細工が施されているか、保存状態はどうかなども大切な査定ポイントとなります。 代表的な査定ポイント
  • どの時代の誰の作品であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の署名(印・銘)があるか
  • 保存状態は良好か(汚れがない、破損していない、箱が残っているかなど)
  • どんな素材で作られ、どんな装飾が施されているか

6. 花器の取引相場価格

花器も作者や作られた時代、保存狀態などによって、価格は数万円~数百万円の差がでます。 高価なものですと、人間国宝の三代 徳田八十吉作「耀明 耀彩 碧彩釉 花器」には約200万円の値がつきました。こちらは未使用品で、サイズは口径:約18cm、幅:約23cm、高さ:約23.5cm。箱はありませんが、「本人から直接頂いた」という信憑性の高さから高額な値段がつきました。 また同じく人間国宝の十四代酒井田柿右衛門作「濁手露草文花瓶」には、約149万円の値がついています。こちらは高さ33.0cm ×径 30.6cmのもので、共箱・共布・栞がついています。 このように有名作家の作品のなりますと、高値になる傾向にあります。

7. 花器の買取についてのまとめ

花器は花をいける際に使う器のことです。材質や形状は多岐に分かり、いろいろないけ方を楽しむことができます。また最初から花をいける目的で作られたものを利用する場合と、別の用途で作られたものを利用する場合があります。この花器が日本で注目されはじめたのは、中国から花器が輸入されるようになった鎌倉時代からだとされています。 そんな花器は有名作家の手による作品ですと高額査定の可能性もあります。