萩焼(はぎやき)を高価買取!陶磁器の査定ポイントを徹底解説!

1. 萩焼を売りたいお客様へ

萩焼は山口県萩市一帯で焼かれる陶器です。「一楽二萩三唐津」という言葉がある通り、古くから茶人たちに愛されてきました。ざっくりとした焼き締まりのない陶土を利用した柔らかい風合いが特徴の萩焼は素地の色を生かすため一見地味ですが、根強いファンが多いのが特徴で、常に需要が高い骨董品です。そのため現在最も高値がつく焼き物の一つです。萩焼の査定ポイントを細かくまとめましたので、ご自宅に萩焼をお持ちの方はぜひご参考にされてください。

2. 萩焼についての解説

萩焼は山口県萩市一帯で焼かれる陶器です。萩焼は二つの大きな魅力があり、一つは、陶土に釉薬を混ぜて焼き上げることによって生じる、表面の細かなヒビで、これを「貫入」と呼びます。もう一つは、使い込むことによって生まれる「七化け」です。貫入がある状態で長年使い込むとそこに酒やお茶が染み込んで表面が適度に変化し、唯一無比の枯れた味わいを醸し出すのが特徴です。萩焼は、長州藩の御用窯であり、作動を愛する藩主たちの要望の素、茶陶としても栄えました。萩焼の見所は大きく分けて3種類、土の風合いを生かした「土味」、枇杷色の釉薬を全体にかけた「枇杷釉」、そして全体に白い釉薬をかけた「白萩」です。

3. 萩焼の歴史

萩焼は、江戸時代に毛利氏の御用窯として発展した陶器です。この長い歴史が始まったのは1592年、かの豊臣秀吉の朝鮮出兵から始まります。当時、織田信長と豊臣秀吉は、千利休を保護し、武士の茶の湯をステータスシンボルとして発展させました。そこで、戦国大名たちは、朝鮮出兵の際、茶器を作る技術を持った名工たちをこぞって国内に連れてきます。ちなみにこの時代、有田焼など西日本で同時期にたくさんの陶磁器の歴史が始まったことから焼き物の戦国時代も開始されたと言われています。 そこで毛利氏によって山口に連れて帰ってこられたのが朝鮮の陶工李勺光と弟の李敬でした。この李兄弟によって萩で始まったのが萩焼なのです。

4. 萩焼の代表作

『鬼萩花冠高台茶碗 銘 命の開花』三輪壽雪(十一代休雪)山口県立萩美術館蔵 『萩菱形水指』 『萩三島手水指』

5. 萩焼の買取査定ポイント

  • 江戸時代のものだと高額査定
  • 陶磁器は古いものの方が評価される可能性が高い。
  • 萩焼の特徴である焼き締めの際に生じる模様が美しいものは評価アップ
  • 作者が分かり、作陶された窯が分かると高評価
  • 人間国宝三輪休雪の作品で本物であれば超高額査定
  • 田原陶兵衛、大和保男、坂田泥華などは人気作家で本物であれば査定額アップ
  • 作者の知名度も重要。名工や人間国宝の作であれば最近のものでも高額査定
  • 汚れ・欠け・割れなどがないか。
  • 付属品の有無 箱に銘が書かれていたり、著名人による一筆や説明文などが一緒に残っていると査定額アップ

6. 萩焼の取引相場価格

萩焼の取引相場の目安として、作者不詳でも状態のいい焼き物であれば1万円ほどの査定額がつくことがあります。人間国宝・11代三輪休雪の茶碗、箱付きの美品だと、100万円を超すことも珍しくありません。

7. 萩焼の買取についてのまとめ

萩焼は、今最も高値がつきやすい焼き物の一つです。人間国宝・休雪の作品であれば、100万円を優に超すこともあります。作家の作品である場合、本物かどうかを確かめるため膨大な知識を持つプロの目が必要です。ご自宅に萩焼をお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。