唐津焼(からつやき)を高価買取!陶磁器の査定ポイントを徹底解説!

1. 唐津焼を売りたいお客様へ

唐津焼は佐賀県東部と長崎市北部で作られている磁器です。日常の器から茶器まで様々なものが作られており、茶碗は古くから「一楽二萩三唐津」と称され、茶人たちに大変親しまれてきました。日本の伝統工芸品にも指定されている唐津焼の査定ポイントを細かくまとめましたので、ご自宅に唐津焼をお持ちの方はぜひご参考にされてください。

2. 唐津焼についての解説

唐津焼は佐賀県東部と長崎市北部で作られている磁器です。唐津焼には様々な作風があり、それぞれ異なった特徴を持っています。
  • 朝鮮唐津 鉄釉と灰釉の2種類の釉薬を使って高温で焼くことで、釉薬が自然に溶け合う様を楽しめます。下が黒、上が乳白色の壺などが多いです。
  • 粉引唐津 褐色の粘土を使用し、素地が生乾きの時に白い化粧土をかけ焼いたもの。古唐津にはあまり見られませんが古くから朝鮮で行われきた技法です。
  • 黄唐津 木灰釉などをかけ、酸化炎で焼成したもの
  • 三島唐津 朝鮮の李朝三島の技法を取り入れたもの。半乾きの素地に印花紋などをの文様を施し、化粧土、釉薬を掛けて焼いたもの。江戸時代から生産されるようになりました。

3. 唐津焼の歴史

唐津焼の歴史は桃山時代に遡ります。近年の研究によると、1580年頃、岸岳城城主波多氏の領地で焼かれたのが始まりとされています。その後、豊富秀吉による朝鮮出兵の際に、優れた陶工を連れ帰ったことで、朝鮮の技術を取り入れて唐津焼は発展を遂げました。 唐津港から積み出された唐津焼は、西日本に広がり、焼き物のことを総じて「からつもの」と呼ばれるほどになりました。 現代にもその優れた技術が脈々と受け継がれ、人間国宝を何名も輩出しています。

4. 唐津焼の代表作

「瀬戸唐津茶碗」江戸時代初期 財団法人鍋島報效会蔵 「鉄絵萩文壺」(絵唐津)九州陶磁文化館像

5. 唐津焼の買取査定ポイント

  • 江戸時代など古いのものだと高額査定
  • 磁器は古いものの方が評価される可能性が高い。
  • 作者が分かり、作陶された窯が分かると高評価
  • 作者の知名度も重要。名工や人間国宝の作であれば最近のものでも高額査定
  • 唐津焼の人間国宝、十二代中里太郎右衛門氏の作品は高額査定
  • 汚れ・欠け・割れなどがないか。
  • 付属品の有無 箱に銘が書かれていたり、著名人による一筆や説明文などが一緒に残っていると査定額アップ

6. 唐津焼の取引相場価格

唐津焼の取引相場は、1万円から15万円程度と幅があります。例えば、作者不明の江戸時代の茶碗などで数万円、そこまで時代が古くない昭和初期のもので美しいものも数千円〜数万円の値がつくことが多いです。例えば、中里重利氏の絵唐津などであれば40万円ほど値がつくこともあります。

7. 唐津焼の買取についてのまとめ

唐津焼は古くから「一楽二萩三唐津」と茶人たちに愛されてきた西日本を代表する陶器の産地です。作者によっては驚くほどの高額査定になる可能性を秘めた焼き物の鑑定には膨大な知識を持つプロの目が必要です。ご自宅に唐津焼をお持ちの方はぜひ査定に出されてみてはいかがでしょうか。