来迎図(にょらいず)を高価買取!仏教絵画の査定ポイントを徹底解説!

1.来迎図(にょらいず)を売りたいお客様へ

ご自宅に眠っている掛け軸の中で、仏様が雲に乗って下界に降りてくる様を描いたものはないでしょうか?仏教絵画の中でも来迎図が一番好きだという方もいるほど、独特の雰囲気を持った絵画です。破損が少なく、状態が良いものであれば高価買取が可能です。ぜひ査定を検討されてください。

2.来迎図(にょらいず)についての解説

来迎図とは、「阿弥陀如来を信じていれば、臨終の時に阿弥陀如来が迎えに来てくれる」という阿弥陀信仰のもと、阿弥陀如来が臨終者を迎えに来る様子が描かれた図のことです。特徴は、紫雲に乗って下界におりてくる阿弥陀如来を中心に描かれていること、阿弥陀如来が来迎する時の印(指の組み方)として、来迎印(第1指と第2〜4指のいずれかの指を曲げる印)を結んでいることが挙げられます。

3.来迎図(にょらいず)の歴史

来迎図は、平安時代中期頃から、阿弥陀信仰の人気の高まりとともに多くの図が描かれました。もとは、浄土系の宗派の図ですが、その人気から宗派を超えて広がり、鎌倉時代、安土桃山時代を経て、江戸時代にも多くの図が残されました。

4.来迎図(にょらいず)の代表作や作者

  • 国宝 阿弥陀二十五菩薩来迎図(別名 早来迎図):鎌倉時代  満開の桜が点在する山をかすめて、一気に来迎する様を斜構図で描いた名品です。  別名、早(はや)来迎と呼ばれ、速やかな阿弥陀如来の来迎を願った鎌倉時代の人々の願いと世相が現れている。

5. 来迎図の買取査定ポイント

来迎図は非常に人気の高い図です。いくつか査定ポイントをまとめます。
  • 掛け軸状のものは、箱など備品があること
  • 箱に記載されるなど、年代や作者が分かること
  • 屏風型のものは高額査定の可能性あり
  • 時代が古いものの方が価値が高い可能性あり
  • 肉筆で描かれ、破損などが少ないものが望ましい
  • 構図が美しいと高額査定の可能性あり

6.来迎図(にょらいず)の取引相場価格

来迎図は様々なものがあり、2万円から7万円ほどが相場になります。ただ、前述しましたように、時代をさかのぼったり、屏風型のものですと、数十万円の高額な査定価格になる可能性もあります。ただ、現代に複製されたプリントのものだったり、鉛筆での習作などになると、1万円以下の査定価格になることもあります。

7.来迎図(にょらいず)の買取についてのまとめ

平安時代から日本人の心をとらえ続ける仏教絵画・来迎図。古くから人気の高い図柄のため、たくさんの作品が残されています。数は多くても構図の美しさと仏教世界の真髄を感じることができるその魅力から需要は高く、高価買取の可能性が高い美術品です。