経本(きょうほん)を高価買取!仏具の査定ポイントを徹底解説!

1.経本を売りたいお客様へ

経本とは、お経や高僧などの教えを記した本のことを言います。宗派によって使用する経本は異なります。また寺院用と在家用とで分かれており、私達が普段目にする経本は在家用となります。日本でいつ頃から作られたのかは定かではありません。有力なのは735年に玄昉が5千巻に及ぶ経論を持って中国から帰国したため、大規模な写経が行われたのが始まりだとされます。古くから存在しておりその時代を垣間見ることができるので、保存状態が良いものは仏教ファンの方が収集しています。

2.経本についての解説

お釈迦様や高僧の教えや、お経を記した経本。宗派により内容は異なります。現在でも新しいものが売られており、ご家庭でも目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。 寺院用と在家用の2種類があおり、日々私達が使用しているものは在家用となります。この在家用の経本は同じ宗派でも、地域の習わしや菩提寺によって内容が多少異なってきます。 また「お遍路さん」として親しまれる四国八十八ヶ所を参拝するお遍路では、ロウソク、線香、勤行本と並び経本が必要不可欠な仏具として知られています。

3.経本の歴史

経本がいつ頃日本で使用されるようになったかは定かではありません。元々中国僧はインドに経本を求め、漢訳されたその経本を輸入したことから始まったとされます。 日本では735年に玄昉が欽定大蔵経を、986年に奝然(ちょうねん)が大蔵経を輸入したという記録が残っています。その後近世になるまで、写本は続いていました。

4.経本の代表作や作者

  • 斎宮歴史博物館(三重県)  斎宮女御集(さいくうにょうごしゅう)
  • 安国寺(長崎県)      高麗版大般若経(重要文化財)
  • 西福寺(福井県)      紙本墨書 般若心経二条持基筆(重要文化財)

5.経本の買取査定ポイント

まず保存状態が良いかどうかは重要なポイントです。経本ですので、何が書かれているかはっきり分かるというのが大事です。また誰が書いたものか、製作年代はいつ頃か分かるものは高額査定の可能性があります。 代表的な査定ポイント
  • 保存状態は良好か
  • 作者や製作年代は分かっているか(証明書などあると尚良し)
  • 紙の材料(金・銀箔が施されたものもある)
  • 巻数が揃っている(間が抜けていないか)

6.経本の取引相場価格

経本はそれほど時代が古くなければ1,000円~5,000円前後で取引されています。しかし巻数が多く全て揃っていれば買取価格が上がる可能性があります。また時代が古くそれを証明できるものがあれば数万~数十万の高値がつくこともあります。

7.経本の買取についてのまとめ

お経が記されている経本は身近な仏具として私達の傍にありました。日本ではいつごろから一般的になったかは定かではありませんが、仏教が伝来した頃から仏教の教えを知る大切な道標でした。一般庶民の間でも、お仏壇の前に集まりお経を唱える勤行を行ってきました。しかし今ではその風習も段々と無くなり、お経を唱えることも少なくなってきたのではないでしょうか。 もし経本を今後あまり使用しないなら買取に出すという方法もあります。経本だけでなく、数珠や花瓶などの仏具の買取も可能となっています。