木魚(もくぎょ)を高価買取!仏具の査定ポイントを徹底解説!

1.木魚を売りたいお客様へ

読経の際に鳴らすことでリズムを整えるのに使用する木魚。木魚という名の通り魚の形をしたものが一般的で、サッカーボール大のものから巨大なもの、板状のものまで様々な大きさのものが存在します。元々は黄檗山萬福寺にあった魚板が原型とされています。魚は眠っていても目を瞑らないことから、「寝る間を惜しんで精進しなさい」という教えに基づいて今の形になってと言われます。形が完成しても音を調整するまでに時間がかかり、完成までに1~3年の歳月がかかるとされます。時代や宗派により様々な素材や形、装飾が施されています。

2.木魚についての解説

なぜ魚の形や鱗の彫刻が施されているかについては諸説あります。もっとも有力なのは、魚が昼夜眠らないことから、修行者が眠ることを忘れて修行に励むためという説です。 現在では座布団の上に置かれ、布で巻いたバチで叩いて使用するものが一般的です。内側は空洞になっており、「ポクポク」という独特の音を奏でるのが特徴です。直径5cmの小さいものから1メートル以上の巨大なものまであります。

3.木魚の歴史

木魚の原型は、黄檗山萬福寺に今でも残っている「魚板」とされています。日常の行事や儀式の際に時を告げるものとして使用されていました。木魚の存在自体は室町時代に確認されていますが、本格的に使用しはじめたのは明治時代に入ってからと言われています。また最初に使用を始めたのは黄檗宗の開祖である隠元隆琦とされています。

4.木魚の代表作や作者

  • 雲光寺(山梨県)    木魚(市指定有形文化財)
  • 興福寺(長崎県)    魚板
  • 須坂立博物館(長野県) 根付 木魚

5. 木魚の買取査定ポイント

保存状態が良いか、入手時の情報(証明書など)があるかなどの骨董品の査定のポイントがまず適用されます。また使用されている木材も重要で、国産の希少な木材(桑など)で作られているものは高級品とされます。そして緻密な彫刻が施されているものは人気があります。その他、漆塗りをされているもの、漆塗りの上に金箔が施されているものは美術品として人気が高く、高額査定になる傾向にあります。また木魚は音を調整するまで数年かかると言われており、音が美しいのも重要なポイントです。
  • 材料な何か(高級な木材を使用しているか)
  • 緻密な彫刻が施されているか
  • 保存状態は良好か
  • 音色はどうか
  • 制作年代、入手状況が分かるものがあるか(証明書など)

6.木魚の取引相場価格

木魚の買取相場は約5千円~1万円前後です。漆塗りのものや金箔を施してあるものは人気が高くなっています。またバチや座布団の付属品が揃っているものも相場より買い取り価格が高くなる傾向にあります。もし可能ならば綺麗に磨いておくと尚良いです。

7.木魚の買取についてのまとめ

現代でもお葬式や法事などの仏事の際によく目にする木魚。その原型は黄檗山萬福寺にある魚板だとされています。日本へ伝わったのは室町時代ですが、現在のように念仏を唱える際に本格的に使用するようになったのは江戸時代からだとされています。主に楠などから作られており、日本国内で木魚を手作りしているのは数軒のみとなっています。希少な国産木材を使用していたり、見た目にも美しい彫刻が施されているものは査定額が高くなる可能性があります。