線香(せんこう)を高価買取!仏具の査定ポイントを徹底解説!

1. 線香(せんこう)を売りたいお客様へ

お墓参りなどでとても身近な仏具であるお線香。普段使いできる安価なものから、贈答品として使う高価なものなど様々です。そしてその中でも高価なものとして扱われるお線香は、伽羅や沈香などの香木から作られています。日本で線香の元となったお香の歴史は古く、595年に淡路島に香木の一種である「沈香」が漂着したことから始まったとされます。その後上流階級のみに愛されていたお線香が一般的になったのは、16世紀末に現在のようなお線香の製法が中国から伝わってからです。その使いやすさから、寺院のみならず一般家庭にも普及していきました。その上品な香りは時代を問わず人々を魅了しています。

2. 線香(せんこう)についての解説

お線香は「香食(こうじき)」とも呼ばれます。仏様やご先祖様にとって、良い香りのお線香を焚くことは一番の供養になると言われています。正式には「綫香」と書き、この綫の文字には細長いという意味があります。この文字の通り細く長いものが日本では一般的で、お墓参りやお仏壇のお供えとして使用します。仏具の高級品としては伽羅などの香木を削って制作されました。現代では様々な香りのものが販売されており、仏具としての使用だけではなく芳香剤としても人気となっています。

3.線香(せんこう)の歴史

線香の歴史は古代インドまで遡ります。古来は香りを楽しんだり、医療目的として使用されていました。日本には「御殿場上日記」や「言継卿記」などの文献から、室町時代に伝来したとされています。現在のように一般的に用いられるようになったのは、17世紀後半~18世紀頃だと考えられます。江戸時代には一本燃え尽きるまでの時間を「一炷」と呼び、時計代わりとして使用されていました。現代日本では、大阪府堺市、兵庫県淡路市、栃木県日光市、京都府などが主な生産地として知られています。

4.線香(せんこう)の代表作や作者

  • 東京国立博物館(東京都) 沈水香(奈良~飛鳥時代 重要文化財)
  • 東京国立博物館(東京都) 白檀香(奈良~飛鳥時代 重要文化財)
  • 久能山東照宮蔵(静岡県) 香木・伽羅(重要文化財)

5. 線香(せんこう)の買取査定ポイント

線香の買取のポイントは原材料です。特に香りの良い香木で作られているものには高値が付く傾向にあります。またそれが古い時代のものなら更に付加価値が付く可能性があります。また原材料の証明書や、線香を入れている筒や箱などが揃っていれば高額査定の可能性もあります。 代表的な査定ポイント
  • 原材料の香りのいいものを使っているか(香木など)
  • 状態は良好か
  • 製作年代が分かっているか
  • 原材料や購入した状況などの証明書があるか
  • 線香が入っている筒や箱などが揃っているか

6. 線香(せんこう)の取引相場価格

線香は使われている材料によって価格が変動します。現在流通しているものであれば数千円~1万円ほどです。しかし現在では手に入らないような高価な香木で作られているものであれば、10万円を超える可能性もあります。

7. 線香(せんこう)の買取についてのまとめ

現代でも馴染みの深い仏具であるお線香。現代のような形の線香の製法が伝わったのは16世紀末と言われています。そこから一般家庭にも普及していきました。主にお墓参りに私用するものを「杉線香」、寺院や家庭で使われる香りのするものを「匂い線香」といいます。「匂い線香」は様々な香料や香木を使用しており、香りごとに人気があります。特に伽羅などの香木で作られていれば思わぬ高値が付く可能性があります。