加山 又造(かやま またぞう)を高価買取!掛け軸の査定ポイントを徹底解説!

1.加山 又造を売りたいお客様へ

加山 又造は1927年、京都府に生まれた日本画家・版画家です。戦後に本格的な日本画家としての生活をスタートさせましたが、戦後の混乱に直面しました。しかしその間も、ピカソ、ルソー、ラスコー洞窟壁画など様々な分野の絵画の技法を吸収し、新たな日本画の技法を生み出したとされます。2003年には文化勲章を受章。その鋭いセンスと作風は人気が高く、日本や海外でもたびたび展覧会が開催されています。加山 又造の作品の多くは日本画や版画で、掛け軸の数は少なくなっています。しかし掛け軸の買取においても高い評価を得ており価格がつきやすい作家となっています。

2.加山 又造についての解説

加山 又造は昭和初期から平成にかけて活躍した日本画家・版画家です。父は西陣衣裳図案氏であり、幼い頃より美術に親しんできました。加山 又造が絵画の道へ進むことを決意したのは、13歳の時です。京都市立美術工芸学校に入学し、美術の基礎を学んだ加山は卒業後、17歳で東京美術学校に進学します。戦後に本格的な日本画家としての生活を始め、戦後の日本画の旗手として活躍しました。ピカソやルソー、ブリューゲルなど西欧の技術を吸収しつつ、日本画独特の装飾性と現代的なセンスによって生み出された作品は高く評価されています。その活躍は日本絵画のみならず、水墨画、屏風絵、陶器などの分野にも及びました。その活躍から2003年に文化勲章を受章しています。

3.加山 又造の歴史

加山 又造は1927年京都府に生まれました。父は西陣織の図案家、祖父は円山派の絵師、田辺玉田です。美術に縁のある家に生まれた加山 又造は、13歳で京都市立美術工芸学校に入学。卒業後は東京美術学校に進学しました。その後、山本丘人に師事しながら新制作協会展に出品し、1951、1954、1955年と新作家賞を受賞。31歳で第2回グッゲンハイム賞国際美術展に出品したことで海外からも高く評価されるようになりました。1973年に第5回日本芸術大賞を受賞。晩年は1988年に東京芸術大学教授に就任し、のちに名誉教授となりました。美術界へ発展にも貢献したことなどから1997年に文化功労者、2003年文化勲章を受章しました。2004年惜しまれつつ永眠。

4.加山 又造の代表作や作者

「夜桜」  1982年 「紅鶴」  1957年 「猫」   1980年 「紅白梅」 1965年

5.加山 又造の買取査定ポイント

まずは加山 又造本人の作であるかが重要です。掛け軸であれば落款印や署名などで確認できます。また証明書や鑑定書があればさらに高値がつくでしょう。 また保存状態が良いか、箱はあるかなどの一般的な骨董品の査定ポイントもあてはまります。 掛け軸にはいくつか代表的な査定ポイントがあります。 以下のポイントをチェックしていただくと、自分の持っている掛け軸にどの程度お値段がつくのかの指標になります。
  • 加山 又造本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 落款印(引首印)がある
  • 作者の署名がある
  • 保存状態は良好か(シミやシワなどの汚れがない、箱が残っているかなど)
  • 尺はどれくらいか(大きさの確認)
  • 表装の修復がなされていないこと

6.加山 又造の取引相場価格

市場にでる加山 又造のほとんどは日本画で、掛け軸がでることはめったにありません。真筆保証のない掛け軸ですと、表具寸171cm×54cm、画寸89cm×41cmのもの約4,000円ほどです。もし真筆で鑑定書つきの作品になりますと、かなりの高値になることが予想されます。

7.加山 又造の買取についてのまとめ

美しい日本の伝統を残しながら、革新的な技法も取り入れた加山 又造。その作品は日本のみならず海外でも高く評価されています。また日本絵画だけでなく、屏風絵や斬新裸婦、水墨画、陶器、着物絵付けなど多岐に渡る分野で活躍しました。生誕90年にあたる2017年には日本各地で展覧会が開催されるなど、現代でも人気のある作家です。 掛け軸の作品数は少ない作家ですが、その評価は高く多くの作品に高値がつきます。もし真作で鑑定書がついていればさらに値がつくことでしょう。