福王寺法林(ふくおうじ ほうりん)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.福王寺法林を売りたいお客様へ

福王寺法林は、昭和から平成にかけて活躍した日本画の絵画作家です。幼い頃に左目を事故で失った福王寺法林ですが、遠近法を用いて奥行きのある見事な日本画の作品を数多く制作しています。風景画の中でも富士を得意としており、後にヒマラヤをモチーフにした作品を制作して「ヒマラヤの画家」としても知られるようになりました。福王寺法林は、2004年に文化勲章を受章しています。

2.福王寺法林についての解説

日本画だけではなく、リトグラフなどの版画作品も制作した福王寺法林。わずか8歳で狩野派の上村廣成に師事し、日本画を学びました。本気で画家を志したのは16歳の頃だったといわれていますが、上京したての頃には似顔絵や映画の看板を描くなどの下積み生活を送りました。初期の頃には落ち葉をテーマに制作した作品が多く、自然への慈愛に満ちた人となりがよく表されています。また、それまで日本画の題材にはなり得なかったヒマラヤをモチーフに取り上げ、大胆かつ繊細な筆致でヒマラヤの荘厳さを描き切りました。

3.福王寺法林の歴史

1920年、福王寺法林は山形県米沢市に生まれます。6歳のときに猟銃の事故で左目を失いますが、ハンデをものともせず、その2年後には日本画の手ほどきを受けます。1936年には画家になることを志して上京しますが、戦局が悪化する中召集を受けて中国に出征しました。戦後、復員してからは作品を院展に出品し、1949年に初めて初入選を果たします。以降、福王寺法林は主に院展を中心に作品を発表していきます。1974年、幼い頃から憧れていたヒマラヤへの取材旅行を行い、ヒマラヤシリーズを描くことをライフワークとしました。1998年には文化功労者に選ばれ、2004年には日本の文化発展への貢献が認められて文化勲章を受章しました。

4.福王寺法林の代表作品

「北の海」 「島灯」 「ヒマラヤ連峰」 「ヒマラヤの花」

5.福王寺法林の買取査定ポイント

福王寺法林の作品の買取査定ポイントは、人気のある作品かどうかという点にあるといえるでしょう。福王寺法林は人気のある絵画作家ですが、作品の中でも富士やヒマラヤをテーマにした作品は高く評価されており大変価値があります。また、作品の種類によっても査定額は変わってくるでしょう。当然のことですが、リトグラフよりも1点もののほうが価値があります。しかし、人気のあるモチーフの作品であれば、リトグラフも高額査定を期待できます。
  • 人気のある作品かどうか
  • 作品の種類

6.福王寺法林の買取相場価格

福王寺法林の作品の買取相場価格は、約7万円から80万円ほどとなっています。赤く描かれた富士が印象的な作品「赤富士」は、およそ70万円で取引されました。こちらの作品は、人気作品であるほか、保存状態の概ね良好な状態で出品されていました。また、「山湖」と題された作品は、およそ20万円で取引されました。こちらの作品は紙本色彩の技法が用いられており、和紙をベースに岩絵具で色彩が施されています。額裏に共シールが付いているほか、タトウ箱や黄袋が付属品として付いた状態で出品されていました。

7.福王寺法林の買取についてのまとめ

富士やヒマラヤなど、スケールの大きい山の絵が高く評価されている福王寺法林。もしも福王寺法林の作品の売却を検討しているのであれば、作品の保存状態にも気を配るようにしましょう。真作であることはもちろん、人気のある作品をさらに高額査定してもらいたいなら、作品の状態が良好である必要があります。特に日本画の作品は繊細なものが多いため、資産価値の高い作品であればあるほど、適正に保管しておく必要があるでしょう。