浜口陽三(はまぐち ようぞう)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.浜口陽三を売りたいお客様へ
浜口陽三は、和歌山県出身の版画の絵画作家です。カラーメゾチントという技法を確立し、暗闇に浮かび上がるかのような独特な雰囲気を持つ作品を制作しました。浜口陽三は昭和から平成にかけて活躍し、主に日本とパリを拠点に活動しました。本格的に版画制作を始めたのは40歳頃のことでしたが、それ以降数十年に渡って版画作品を作り続けました。多くの国際的な賞に輝き、国内だけではなく海外でも高い評価を得ています。2.浜口陽三についての解説
メゾチントとは、版画の凹版技法の一つです。銅版画にはメゾチント以外にも、ドライポイントやエングレーヴィング、エッチングやアクアチントなどの技法があります。中でも浜口陽三は、版全体に微細な点を打って黒の濃淡を作り出していくメゾチント技法を復興させました。さらに、メゾチント技法を使って色版を重ねて刷るカラーメゾチント技法を開拓します。柔らかな黒い背景に、まるで浮かび上がっているかのような対象が描かれている作品は、洗練されて見えます。3.浜口陽三の歴史
1909年、浜口陽三は和歌山県のヤマサ醤油を創業した家に生まれます。東京美術学校の彫刻科に入学したものの、途中で退学してフランス・パリに渡ります。28歳の頃から銅板に針で直接絵を描くドライポイント技法に挑戦し、版画作品を制作します。しかし、戦況が悪化して1939年には日本に帰国し、自由美術家協会の創立に参加しました。戦争の影響で版画制作は思うように進みませんでしたが、1950年になってようやく本格的に版画制作を行うようになります。1953年に再びフランスに渡り、以降パリで版画制作に打ち込みます。サンパウロ国際版画ビエンナーレなどで賞を受賞した浜口陽三は、1981年にはサンフランシスコに移住しました。4.浜口陽三の代表作品
「西瓜二切」1954年 「パリの屋根」1956年 「水差しとぶどうとレモン」1957年 「蝶と太陽」1969年 「8つのくるみ」1977年5.浜口陽三の買取査定ポイント
浜口陽三の作品に買取査定ポイントは、作品に直筆サインがあるか、そして印刷部数の数にあるといえるでしょう。版画作品に作家の直筆サインが入っているなら、真作証明になるため査定額がアップします。また、印刷部数が少なければ少ないほど、作品のレア度は増すため査定額がアップする可能性があります。- サインがあるかどうか
- 印刷部数はどれくらいか
- 保存状態は良好か
6.浜口陽三の買取相場価格
浜口陽三の作品の買取相場価格は、約7万円から50万円ほどとなっています。果物や動物などを作品のテーマにしている浜口陽三の作品は、大変人気を博しています。例えば、「22のさくらんぼ」と題された、小さなサクランボが縦に並んだ作品は、49万円で取引されました。この作品は作品の保存状態も良く、直筆サインが入っています。また、「びんとレモンと赤い壁」と題された作品は、およそ28万円で取引されています。暗い赤色と黒色、そしてレモンの鮮やかな黄色のコントラストが素晴らしい作品です。こちらの作品は、エディション番号とサインが施されており、黄袋と保存用の箱が付いた状態で出品されていました。7.浜口陽三の買取についてのまとめ
銅板画の第一人者として知られている浜口陽三は、人気のある絵画作家です。国際的に活躍し、世界中に熱心なコレクターを持っています。版画作品は刷り上がった順に番号を付けるのが一般的ですが、浜口陽三は刷り上がりの良い、作品完成度の高い順に番号を付けるという習慣があったようです。そのため、浜口陽三の作品を売る場合には、エディション番号が若ければ若いほど高額査定に繋がる可能性があるといえるでしょう。品物の取引相場価格を検索
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