鏑木清方(かぶらき きよかた)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.鏑木清方を売りたいお客様へ

鏑木清方は、明治から昭和中期にかけて活躍した日本画の絵画作家です。浮世絵師としても知られており、主に人物画を数多く制作しました。鏑木清方は江戸末期から明治、そして大正から昭和へと時代が移り変わる様子を作品中に描きました。鏑木清方は人物画を描きながらも、人物にフォーカスするというよりはその当時の風俗をも作品に描いており、風俗画として高く評価されています。

2.鏑木清方についての解説

十代後半という若さですでに挿絵画家として活躍していた鏑木清方は、浮世絵だけではなく正統な日本画制作も行うようになります。東京下町に生まれた鏑木清方は、江戸末期や明治時代の文化人と交流し、洗練された作品を数多く制作しました。特に、「粋人柄」と呼ばれる江戸っ子好みの粋な美人画を得意としており、当時の美人画作家の中でも特に優れた、非常に魅力的な作品を制作しています。また、歌舞伎や日本舞踊をテーマにした作品も好んで制作しており、鋭い観察眼で舞台の臨場感を作品の中で表現することに成功しました。

3.鏑木清方の歴史

1978年、鏑木清方はジャーナリストであり人情本作家でもある条野採菊の息子として生まれます。14歳のときに水野年方に師事し、17歳のときには挿絵画家としてキャリアをスタートさせました。21歳の頃から浮世絵だけではなく日本画の作品を制作し、展覧会に出品し始めます。1901年には烏合会を結成し、本格的に独立した作品としての日本画に取り組みます。烏合会の展覧会を主な作品発表の場としていた鏑木清方ですが、1927年には第2回院展に出品して帝国美術院賞を受賞しました。戦後は鎌倉に居を据えながらも、古き良き東京の下町風俗を描き続けました。高い技量で芸術性の高い作品を残した鏑木清方は、1954年に文化勲章を授与されました。

4.鏑木清方の代表作品

「曲亭馬琴」1907年 「朝涼」1925年 「三遊亭円朝像」1930年 「明治風俗十二カ月」1935年 「初冬の花」1935年 「たけくらべの美登利」1940年

5.鏑木清方の買取査定ポイント

鏑木清方の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかという点にあるでしょう。院展で賞を受賞した頃から、日本画の大家としてその名を馳せるようになった鏑木清方。涼やかで粋な美人画で注目を集めましたが、当時から彼の作品の人気は高く、需要が高かったために贋作が作られることもありました。そのため、鏑木清方の作品を高額買取してもらおうと思うなら、真作証明済みである必要があります。真作証明のために、東京美術倶楽部鑑定委員会などの鑑定機関が発行した鑑定書があると良いでしょう。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか
  • 保存状態は良いか

6.鏑木清方の買取相場価格

鏑木清方の作品の買取相場価格は、約3万円から50万円ほどとなっています。鏑木清方の「早春」と題された作品は、48万円で取引されていました。こちらの作品は、タトウ箱付きでなおかつ東京美術倶楽部鑑定委員会が発行した鑑定書が付いています。また、「春の渡し」に関しては、およそ17万円ほどで取引されています。こちらの作品も東京美術倶楽部鑑定委員会による鑑定書が付いた状態で出品されていました。

7.鏑木清方の買取についてのまとめ

江戸や明治時代の風俗を情緒豊かに描き上げた鏑木清方の作品は、絵画的にも歴史資料としても価値があるといわれています。そのため、多くの作品が美術館や資料館に保管されているのも頷けるのではないでしょうか。そんな鏑木清方の作品を高額で買取してもらおうと思うなら、真作証明するために鑑定書付きで査定に臨むと良いでしょう。そのほかにも、黄袋やタトウ箱などの付属品も一緒に提出することで、査定額をアップさせることができます。