鴨居玲(かもい れい)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.鴨居玲を売りたいお客様へ
鴨居玲は、石川県生まれの洋画の絵画作家です。画家としては遅咲きで、41歳のときに画壇デビューを果たしました。人間の苦悩や闇を描いた強烈な作品は、彼の厭世的で破滅的な内面が滲み出たものだといえるでしょう。「絵は苦痛そのものだ」と語った鴨居玲。創作の苦しみは作家自身を追い詰めますが、そこから生み出される絵は壮絶な引力で見る人を魅了してやみません。2.鴨居玲についての解説
デザイナーであった妻のフランス留学に同行し、明るい太陽の日差しが輝く南米に一時期滞在することになった鴨居玲は、「悩みのない土地では絵は描けない」と言い放ったといいます。この頃、自分の目指す絵の方向性を見つけた鴨居玲は、悩み苦しみながら重苦しい作品を制作していきます。どんなテーマの作品の中にも自分の内面を鏡のように表現し、極限状態まで自分を追い詰めることで凄みのある作品を描きました。鬱々とした暗い作品を描き続けた鴨居玲は、1968年に初の個展を開いてからわずか17年間の画家としての人生に自ら幕を下ろしました。3.鴨居玲の歴史
1928年、鴨居玲は石川県に生まれます。18歳のときに金沢市立金沢美術工芸専門学校に進学し、石川県生まれの洋画家である宮本三郎に師事しました。1952年、芦屋の田中千代服飾学園の講師として働きながら、絵画制作を行います。30代前半になってから妻に同行してフランスに渡りますが、それ以降海外を放浪するようになりました。1965年に帰国し、1968年になりようやく初の個展を開催します。翌年、昭和会賞と安井賞を受賞して遅咲きの画家として一躍脚光を浴び、1971年には憧れであったスペインにアトリエを構えて創作活動に励みました。4.鴨居玲の代表作品
「ピエロ」1983年 「廃兵」1973年 「静止した刻」1968年 「村の楽隊」1977年 「しゃべる」1980年 「肖像」1985年5.鴨居玲の買取査定ポイント
現在もカリスマ的な人気を誇る鴨居玲の作品の買取査定ポイントは、作品の保存状態にあるといえるでしょう。絶望の淵を覗いてしまった絵画作家である鴨居玲には、熱心なコレクターが存在します。コレクターたちにとって作品の真贋は当然重要ですが、保存状態の良い作品を手に入れることも非常に重要なことです。ですから、鴨居玲の作品を売ろうとお考えなのであれば、作品の保存状態に注意を払いましょう。絵画作家のサインが施された、状態の良い真作であればかなりの高額査定を見込むことができます。- 保存状態は良いか
- 真作かどうか
- 付属品は付いているか
- サインはあるか
6.鴨居玲の買取相場価格
鴨居玲の作品の買取相場価格は、約3万円から70万円ほどとなっています。1点ものの作品である「婦人像」は、53万円で取引されました。水彩と鉛筆によるこの作品は、画面右下にサインが施されています。さらに、鴨居玲の会発行の鑑定書が付いており、真作と認められた作品です。また、油彩画の「酔って候」と題された作品は、約5万円で取引されました。この作品は真贋不明の作品として出品されていたため、低い買取価格になった模様です。7.鴨居玲の買取についてのまとめ
暗く冷え冷えとした画面から、苦しさや葛藤などがありありと表現されている鴨居玲の作品は、多くの共感者を得ています。生きづらさを作品にぶちまけ、57歳という短い生涯を駆け抜けた鴨居玲。鴨居玲の作品を売ろうとお考えの場合には、作品の保存状態と真作証明ができることを確認しておきましょう。作品の状態が良く、真作証明済みの作品であれば人気作品はもちろん、スケッチのような作品だったとしても高額で取引される可能性があります。品物の取引相場価格を検索
お手持ちの品物名や作者などご入力し検索をすると、品物の取引相場価格や品物情報などを閲覧する事ができます。