片岡球子(かたおか たまこ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.片岡球子を売りたいお客様へ

片岡球子は、昭和から平成にかけて活躍した日本画の絵画作家です。「落選の神様」と呼ばれながらもあきらめずに信念を貫いた片岡球子は、大胆で力強い表現力を確立し、日本三大女流画家の一人に数えられるまでになりました。一度見たら忘れられないほど強烈な個性を放つ彼女の作品ですが、特に「面構(つらがまえ)」シリーズと‘「富士山」シリーズで世間から高い評価を受けています。1989年には、日本文化の発展に貢献したとして文化勲章を受章しました。

2.片岡球子についての解説

片岡球子の作品は、大胆な構成と派手な色使いが特徴となっています。繊細で余白の美を楽しむ日本画の世界とはあまりにも異なる世界観のため、「ゲテモノ」と評されたときもありましたが、彼女は自らの信念を覆すことはありませんでした。その背後には、日本画の巨匠・小林古径の「ゲテモノと本物は紙一重だ。ゲテモノを捨ててはいけない」という励ましの言葉があるといえるでしょう。芸術に対する片岡球子の情熱的な姿勢は衰えることなく、78歳にして「ポーズ」という裸婦シリーズに挑戦しました。片岡球子は奔放な性格の画家として知られていますが、彼女の作品にはそんな彼女の奔放さがありありと表現されています。

3.片岡球子の歴史

片岡球子は、1905年に北海道札幌市に生まれました。画家になることを反対した両親を押し切り、1926年には女子美術専門学校日本画家高等科を卒業します。卒業後は神奈川県の小学校で教師として勤めながら、創作活動を行いました。院展に何度も落選したことから「落選の神様」と呼ばれましたが、ますます作品作りにのめり込むようになります。従来の日本画を覆すような力強い作風を確立して、北斎や足利尊氏を描いた「面構」シリーズ、そして鮮やかな色使いが魅力の「富士山」シリーズで高い評価を受けることになりました。1986年には文化功労者に、そしてその3年後には女流画家としては三人目となる文化勲章を受章しています。

4.片岡球子の代表作品

「面構 葛飾北斎」1971年 「面構 浮世絵師歌川国芳と浮世絵研究家鈴木重三先生」1988年 「梅」2000年 「めでたき富士」2001年

5.片岡球子の買取査定ポイント

片岡球子の作品の買取査定ポイントは、真作であるかどうかという点が挙げられるでしょう。独自の感性のフィルターを通して描かれた作品は、片岡球子の強烈な個性を打ち出しているものの、模写しやすい作品が多いため贋作が出回っている可能性もあります。そのため、作品の真贋が買取査定を大きく左右するといえるでしょう。片岡球子の作品の真贋を見極めるには、鑑定に出すのが一番です。鑑定を通過すれば鑑定書が発行されますから、片岡球子の作品を売る際には鑑定書も付けて査定に臨むと良いでしょう。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書が付いているか

6.片岡球子の買取相場価格

片岡球子の作品の買取相場価格は、約3万円から60万円ほどです。版画であるリトグラフの「西湖の赤富士」は、作品の右下に画家本人のサインとエディション番号が振られています。保存状態が概ね良好のこちらの作品は、約55万円で取引されました。また、同じ富士山シリーズの「花咲く富士」に関しては、約30万円で取引されています。経年劣化による擦れが見られるものの、片岡球子が自らのリトグラフと認めた証明書が付いている作品です。

7.片岡球子の買取についてのまとめ

鮮烈な色使いが特徴的な片岡球子の作品は、現在でも市場需要が高く、多くのコレクターが存在します。人気の高い絵画作家の作品だけに、贋作がよく見受けられるのも事実です。もしも片岡球子の作品を高く売りたいと思っているのであれば、真作保証ができる鑑定書や証明書を付属品として一緒に査定に持ち込むようにしましょう。