川合玉堂(かわい ぎょくどう)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.川合玉堂を売りたいお客様へ

川合玉堂とは、明治から昭和にかけて活躍した日本画の絵画作家です。自然をこよなく愛した川合玉堂は、美しい日本の四季と季節によって表情を変える山河、そしてそこに住む動物や人間たちの姿を滑らかな墨線と柔らかい彩色によって描きました。川合玉堂の作品は海外でも高く評価されており、フランス政府やドイツ政府からそれぞれ名誉賞を授与されたほか、1940年には日本の文化の発展に貢献した芸術家として文化勲章を授けられました。

2.川合玉堂についての解説

日本画壇の中心的人物であった川合玉堂は、京都時代に四条派を学びます。四条派とは、江戸時代中期から起こった派閥で、京都画壇の中心的派閥です。戦前の発展期においては、日本画に西洋画の画法を取り入れるなどして、幅広い画域を誇りました。しかし、川合玉堂は四条派だけではなく、狩野流や楳嶺流なども画風も取り入れます。代表作「二日月」においては、雲煙の表現において個性的な線描と水墨による表現の新境地を開拓しました。また、色彩と線描の調和にこだわり、日本らしい情緒豊かな作品を数多く残しました。

3.川合玉堂の歴史

1873年、川合玉堂は愛知県の筆墨紙商の長男として生まれます。京都に出て日本画を学び、1890年に「玉堂」を名乗るようになりました。1898年には岡倉天心や横山大観らが設立した日本美術院に参加し、その2年後には自らが主宰の画塾を開くようになります。文展の審査員や東京美術学校日本画家教授になるなどして、川合玉堂は日本画壇にとってなくてはならない存在になりました。フランス政府からフランスの最高勲章であるレジオンドヌール勲章を、イタリアからはグラン・オフイシェー・クーロンヌ勲章、そしてドイツから赤十字第一等名誉賞を授与されます。また、国内では文化勲章を受章しました。

4.川合玉堂の代表作品

「二日月」1907年 「行く春」1916年 「渓山四時図屏風」1939年 「彩雨」1940年

5.川合玉堂の買取査定ポイント

川合玉堂の作品の買取査定ポイントは、真作であるかという点にあるでしょう。日本画の人気絵画作家ですから、贋作が出回っている可能性があります。実際、川合玉堂の贋作が見つかったケースもあります。真贋を見極めるためには、印章や落款が重要です。過去の資料と照らし合わせて、作品の制作年と印章や落款が適合するかどうかを調べることが真贋を見極める助けになります。ただし、川合玉堂ほどの巨匠になれば、作品の雰囲気だけで真作だとわかる場合もあるといわれています。それほど、川合玉堂は優れた作品を残したといえるのではないでしょうか。
  • 真作であるか
  • タトウ箱や共箱など付属品は揃っているか
  • 保存状態は良いかう

6.川合玉堂の買取相場価格

川合玉堂の作品の買取相場価格は、約2万円から30万円ほどとなっています。作品の状態が良好な「雙馬」は、約30万円で取引されました。東京美術倶楽部鑑定委員会による鑑定書が付いた状態で出品されており、真作保証済みの作品です。また、墨彩の作品「湖畔早春」は、およそ15万円で取引されています。二重箱付きで出品されたこちらの作品は、玉堂美術館登録作品で真作証明がなされたものです。また、経年劣化による擦れやシミがほとんど見られず、保存状態の良い状態で出品されました。

7.川合玉堂の買取についてのまとめ

国内外で高い評価を得ている川合玉堂は、作品によって画風を変える画幅の広い絵画作家です。しかし、すべての作品に自然への愛が込められていることは、説明するよしもないでしょう。川合玉堂には現在でも熱心なコレクターが存在し、市場需要も高い作品が多いといえます。川合玉堂の作品の売却を考えているなら、真作保証ができていることが高額買取に欠かせない条件になるでしょう。