絹谷幸二(きぬたに こうじ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.絹谷幸二を売りたいお客様へ

絹谷幸二は、奈良生まれの洋画の絵画作家です。イタリア留学を通して壁画(フレスコ画)の古典技法を研究し、エネルギッシュで情熱的な作品を制作しています。独特の画風は洋画および日本画の枠を超えた魅力に溢れており、まさに自由奔放で大胆な作品だといえるでしょう。油彩の作品だけではなく、壁画や天井壁画の制作も積極的に行っています。壁画とひと言にいってもさまざまな種類がありますが、絹谷幸二は陶板壁画や陶壁画に取り組みました。

2.絹谷幸二についての解説

絹谷幸二は「アフレスコ壁画」を学んで古典技法を習得するかたわら、独自のマチエールを求めて独特の画風を確立しました。原色を好んで使用し、それら原色を中心に陰影をつけて立体感を表現する方法が特徴的ですが、そこには原色特有の毒々しさはありません。「画家として磨くべきはテクニックではなくハートである」と語る絹谷幸二の作品からは、優しさと温かさを感じ取ることができるでしょう。作品の中には、日本語や英語のオノマトペを挿入した漫画的手法を用いたものもあり、ユニークで遊び感覚に溢れた作品を制作しています。さらに、さまざまな素材や技法を使った作品は、ミクストメディアに属しているといえるでしょう。

3.絹谷幸二の歴史

1943年、絹谷幸二は奈良県に生まれます。小学校一年生から油彩を習い始め、東京藝術大学美術学部油絵科を専攻し、小磯良平ら日本を代表する洋画家に師事します。大学卒業後には、イタリアに留学してヴェネツィアでアフレスコ古典画の研究に励みました。また、壁画運動で有名なメキシコにも留学し、大胆で情熱的なメキシコの壁画から影響を受けます。1993年には東京芸術大学教授に就任し、後進を育成しました。2000年に芸術院会員になり、アフレスコ絵画の技法を広めるため講演やワークショップを行ったり、新作作品の個展を各地で開いたりしています。

4.絹谷幸二の代表作品

「アンセルモ氏の肖像」1973年 「ダリア・ガナッシーニの肖像」1975年 「アンジェラと蒼い空Ⅱ」1976年 天井壁画「天・地・人」1990年 壁画「転依」1991年

5.絹谷幸二の買取査定ポイント

絹谷幸二の作品の買取査定ポイントは、真作であるかという点です。メディア露出の高い人気の絵画作家であり知名度も高い絹谷幸二の作品には、贋作が出回っている可能性があります。鮮やかな色彩と大胆で勢いのある画風が特徴的な絹谷幸二の作品の中でも、山に日の出が描かれてあるものが人気を博しています。真作であること、そして人気の作品であることが高額買取には欠かせないといえるでしょう。しかしながら、長年日本の美術界をリードしてきた絵画作家だけあって熱烈なコレクターが存在しますから、どの作品も市場需要は高いといえます。
  • 真作であるか
  • 鑑定書等は付いているか
  • 付属品は付いているか

6.絹谷幸二の買取相場価格

絹谷幸二の作品の買取相場価格は、約4万円から200万円以上となっています。人気の山に日の出の作品「旭日春調富獄」は、約213万円で取引されました。こちらは、黄袋とタトウ箱付きで、真作証明済みの作品として出品されました。また、「横たわる女」と題された作品は、88万円で取引されています。この作品はところどころ額に傷はあるものの、作品そのものの状態は良好です。

7.絹谷幸二の買取についてのまとめ

見るだけで元気を与えてくれる、そんなパワー溢れる作品を制作している絹谷幸二。もしも、強烈な個性をたたえる絹谷幸二の作品を売ろうと思うなら、真作証明ができるかどうかを確認しておくべきでしょう。真作証明ができる作品であれば、高額査定が期待できます。査定の際には、黄袋やタトウ箱などの付属品も忘れずに提出するようにしましょう。