北川民次(きたがわ たみじ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.北川民次を売りたいお客様へ

北川民次は、静岡県生まれの洋画の絵画作家です。早稲田大学に進学した頃から絵を描き始め、大学を中退してアメリカに渡り、アルバイト生活をしながら絵の修行をしました。メキシコ時代にはメキシコ壁画運動に共感し、力強い画風の作品を制作しています。また、油彩作品のみならず銅版画の技術も習得したり、水彩画やテンペラ画、水墨画などの作品も制作しました。児童画教育にも熱心に取り組んだ北川民次は、児童美術教育における世界的先駆者となりました。

2.北川民次についての解説

苦しい下積時代を経験しながらも、世界的に有名な絵画作家となった北川民次。1950年代から1960年代にかけては社会問題や政治的な作品を制作し、グロテスクな絵を描く絵画作家として日本国内では敬遠された時期もありました。しかし、1970年代には柔らかい線を用いた原色使いの作品が増え、80歳の頃には新しい画題に静岡県の茶畑の風景を選び、作品を制作しました。メキシコで神の使いと見なされているバッタをテーマに絵を描くこともあった北川民次。風景画では、茶畑は描いても権力の象徴と見なしていた富士山は一度も描くことがありませんでした。

3.北川民次の歴史

1894年、北川民次は静岡県に生まれます。早稲田大学在籍中に絵に興味を抱き、1914年に大学を中退してアメリカに渡りました。数々のアルバイトをこなして生計を立てながら、ジョン・スローンに絵を学び、1921年にはメキシコに渡ります。その2年後、メキシコで初の個展を開催し、1925年にはトラルパム野外美術学校に勤務して児童美術教育に携わりました。1936年に帰国し、作品を二科展に出品するようになります。1986年にはメキシコ政府からアギラ・アステカ勲章を授与されました。

4.北川民次の代表作品

「タスコの祭」 「瀬戸十景」 「山羊と母子」 「百鬼夜行」 「平和な闘争」

5.北川民次の買取査定ポイント

北川民次の作品の買取査定ポイントは、いつの時代の作品か、そして作品の種類にあるといえるでしょう。時代によって画風が異なる北川民次の作品は、政治的なテーマを描いた作品よりも風景画や人物画のほうが人気があります。そのため、いつの時代でどんな画風の作品なのかが査定を大きく左右するといえるでしょう。また、北川民次はさまざまな作品に挑戦した絵画作家でもあります。油彩作品のみならず、銅版画や水墨画まで幅広い種類の作品を制作しましたが、それらの中でも油彩作品や水墨画のように1点ものの肉筆の作品は高額査定が期待できるでしょう。
  • いつの時代の作品か
  • 作品の種類
  • 真作かどうか

6.北川民次の買取相場価格

北川民次の作品の買取相場価格は、約2万円から40万円ほどとなっています。落ち着いた色彩で描かれた「朝鮮あざみとメキシコの壷」は、約30万円で取引されました。この作品は日本洋画商協同組合の発行した登録鑑定書が付属した状態で出品され、真作であると認められています。また、「セントポリア」と題された水彩画の作品は、3万円で取引されました。こちらは作品にサインが施されており、保存状態も概ね良好な状態で出品されています。

7.北川民次の買取についてのまとめ

海外から帰国し、終戦までの期間が絵画作家としてもっとも生産的だったといわれている北川民次。この時期には青灰色の色調の作品を多く制作したため、一般的に灰色の時代と呼ばれています。北川民次は数々の困難に直面しながらも、不屈の精神と並々ならぬバイタリティで作品制作を行いました。もしも北川民次の作品を売ろうとお考えなら、いつの時代の作品か、そして作品の保存状態についてチェックしておきましょう。また、真作証明ができるなら、高額査定を期待できます。