呉作人(ごさ くじん)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.呉作人を売りたいお客様へ

呉作人は、中国の絵画作家です。海外留学後は油彩画を描いていましたが、50代頃からは中国画を描くようになり、晩年には水墨でパンダやラクダ、そして鶴などの動物を好んで描きました。中国美術界の重鎮である呉作人は後進の育成にも熱心で、中央美術学院院長や中国美術家協会主席などを歴任した人物です。呉作人の作品は品格のある水墨画を制作しつつも、穏やかで親しみやすい画風が特徴となっています。

2.呉作人についての解説

ヨーロッパに留学中は、西洋絵画や彫刻を学んでいた呉作人。帰国後は油彩画の講師や芸術大学の教授に就任します。洋画のテクニックを習得して後輩たちに教えながら、呉作人自身は中国画家としての自負をけっして忘れることはありませんでした。ラクダを描かせたら右に出るものはいないほど、呉作人の作品のラクダはのびのびと描かれており、愛嬌のある作品となっています。

3.呉作人の歴史

1908年、呉作人は江蘇州に生まれます。中国国内では南国芸術学院で絵を学びますが、1930年28歳のときにフランスに留学します。フランスではパリ美術学校シーモン教室に入りますが、すぐに中退して今度はベルギーのブリュッセル王立アカデミーのパステン研究室に移りました。5年の間、ベルギーで油彩や彫刻について学び、西洋美術について造詣を深めます。1935年に中国に帰国した呉作人は、中央大学芸術系講師になります。また、1946年には国立北平芸術科学校油画系教授に就任。1949年には中央美術学院の油画科の主任教授に、そして1958年には中央美術学院の院長に就任しました。1988年、ベルギーで名誉賞を受賞。

4.呉作人の代表作品

「漠上所見」 「三門峡」 「印度絵画」

5.呉作人の買取査定ポイント

中国出身の絵画作家の中でも、呉作人の作品は高額買取が期待できます。のびやかな筆致が素晴らしい水墨画作品などは、さすが中国画壇の巨匠としての貫禄を湛えているといえるでしょう。そんな呉作人の作品の買取査定ポイントは、作品の種類にあります。呉作人は中国画だけではなく油彩画作品も制作しており、多彩な才能を発揮しました。作品の種類によって査定額が異なるのは当然のことですが、これは呉作人の場合にも当てはまるといえるでしょう。油彩画の作品も価値は高いですが、呉作人の作品の中でも動物を描いた水墨シリーズは、素朴で味わい深い作品で人気を博しています。市場人気の高い作品であれば、買い手を見つけるのは難しいことではないでしょう。
  • 作品の種類
  • 真作かどうか
  • 人気のある作品か

6.呉作人の買取相場価格

呉作人の作品の買取相場価格は、約2万円から7万円ほどとなっています。水墨画の作品「魚図」は、小さな金魚たちの愛らしい姿が描かれた作品です。作品の制作年が記載されている、保存状態の良いこの作品は、6万円で取引されました。また、同じく金魚が描かれた作品「金魚」は、約5万円で取引されました。この作品は付属品が付いておらず、作品右側に制作年と作家のサインが施されていました。

7.呉作人の買取についてのまとめ

国際的に有名な絵画作家である呉作人は、日本でも人気の高い絵画作家です。アカデミックな油彩画に比べると、晩年描いたといわれている水墨画はいきいきとしており、躍動感を感じ取ることができる作品となっています。もしも呉作人の作品を高値で売ろうとお考えであれば、真作証明できることはもちろん、市場需要の高い人気作品の必要があるでしょう。人気のある作品として、ラクダやパンダが描かれた作品のほかにも、金魚が描かれた作品等があります。動物の絵が描かれた作品は往々にして高い人気を誇っていますが、金魚など、シーズンを選ぶ作品の場合には、売却する時期や査定の時期をずらして丁度良い季節に販売できるようにしましょう。