松谷武判(まつたに たけさだ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.松谷武判を売りたいお客様へ

松谷武判は、大阪生まれの絵画作家です。昭和から現在に至るまで活躍しており、意欲的に作品制作を行っている現代美術家です。日本発の前衛アートである具体美術のアーティストの第二世代として世界的に知られている松谷武判は、パリを拠点に活動を行っています。松谷武判はビニール系接着剤を使った作品や、画面を鉛筆で黒く塗りつぶしたモノクロの作品を制作しており、官能的で独創的な芸術作品を形作ってきました。

2.松谷武判についての解説

「人の真似をしない」ことを信念にしている具体美術の世界で、独自の方法で芸術にアプローチしている松谷武判。彼はボンドに着目し、ボンドなどのビニール系接着剤をカンヴァスに垂らして、固まりかけたところに空気を吹き込み、膨張させたり破裂させたりしたレリーフ作品を制作しました。45年以上もパリで活躍しながらも、松谷武判は常に日本人としての審美眼を作品に反映し、オリジナリティーを追求しています。余白の美と墨絵を思わせる黒色を使った作品は、東洋的な美を感じさせる作品だといえるでしょう。

3.松谷武判の歴史

1937年、松谷武判は大阪に生まれます。1954年に大阪市立工芸高等学校に入学して、そこで日本画を学びました。抽象画を制作していた元永定正に出会い、前衛的なアートの手法に心を動かされます。1960年、具体美術協会の中心人物である吉原治良に師事し、その2年後からボンドを使った作品を制作していきます。1963年に具体美術協会に参加し、初の個展を開きました。フランス政府留学生に選抜され、第1回毎日美術コンクールでグランプリを獲得した後にパリに拠点を移します。松谷武判は、アンフォルメルの追求が主流になったヨーロッパで抽象絵画にも挑戦するようになりました。2002年には、現代美術の普及に貢献したとして西宮市文化賞を受賞しました。

4.松谷武判の代表作品

「Work’65」 「作品・62」 「白い円」 「発芽90-7-14」

5.松谷武判の買取査定ポイント

松谷武判の作品の買取査定ポイントとして、真作かどうかという点が挙げられます。松谷武判の作品だけに限らず、具体美術の抽象的な作品は贋作が作られている可能性があります。海外で人気の絵画作家ですから、海外で作られた贋作が日本国内に入ってくる可能性もあるといえるでしょう。そのため、松谷武判の作品を売ろうと考えているのであれば、作品購入時に付属してきた付属品が揃っていること、そして保証書などが揃っていることを確認しておきましょう。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書や保証書が付いているか
  • 付属品が付いているか

6.松谷武判の買取相場価格

松谷武判の作品の買取相場価格は、約5万円から10万円ほどとなっています。「アヴィニョン」と題された作品は、プリント写真に一部ドローイングが施されたもので、写真家の神戸康史と松谷武判のサインが入っています。こちらの作品は、およそ9万円で取引されました。また、「PROPAGATION-80」と題された赤と緑と黒のコントラストがユニークな作品は、およそ2万円で取引されています。このシルクスクリーンの作品は、一ヶ所汚れがあるものの保存状態が概ね良い状態で出品されました。

7.松谷武判の買取についてのまとめ

現在もパリを中心に創作活動に励んでいる松谷武判は、日本人としてのアイデンティティを大切に具体美術の作品制作に取り組んでいます。新しく、独創的なものではないと興味を惹かれない厳しいパリの芸術家たちの間にあって、いまでも斬新さを追求した作品を作っている松谷武判の活躍はこれからも続いていくでしょう。そんな松谷武判の作品を売却しようと思うなら、真作証明できるように付属品や保証書をきちんと保管しておくことをおすすめします。