三岸節子(みぎし せつこ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.三岸節子を売りたいお客様へ

三岸節子は、愛知県出身の洋画の絵画作家です。情熱的な色彩と力強いタッチの画風で知られており、女性芸術家の地位向上に尽力しました。天才画家と評された三岸好太郎を夫に持ち、自らのことは「努力の人」と称した三岸節子。20年以上もフランスで作品制作を続け、1970年代にはヴェネチアで素晴らしい風景画を数多く制作しました。94歳でこの世を去る前まで絵を描き続けた三岸節子は、まさに芸術に生涯を捧げた絵画作家だといえるでしょう。

2.三岸節子についての解説

31歳という若さで急逝した夫に代わり、3人の子どもを育てながら絵を描き続けた三岸節子。どんな仕事でも積極的に行いましたが、子育て真っ盛りの時代には室内を画題にした作品を多く制作しています。三岸節子の画風は、キュービズムやシュルレアリスム的な画風から始まり具象に至りました。フランスに渡ってその地でアトリエを構えてからは、近代美術よりも原子美術の生命力に惹かれるようになり、日本古来の造形美を見直すことになります。花を描いた作品を多く制作し、1970年代には風景画にも挑戦しますが、静物画に情熱的な詩情を込めた作品は高く評価されています。

3.三岸節子の歴史

1905年、三岸節子は愛知県に生まれます。16歳で上京して女子美術専門学校に進学します。第1回文化勲章受章者の洋画家・岡田三郎助に師事し、本郷洋画研究所に通いました。学校卒業後には画家の三岸好太郎と結婚し、子育てや家事に追われる中作品を制作します。1925年には婦人洋画会を結成し、1947年には女流画家協会を設立しました。1968年、憧れだったフランスに画家である息子家族と共に移住します。20年以上フランスで生活し、イタリアやスペインにスケッチ旅行にも出掛けました。1994年には、女性洋画家として初の文化功労者に選ばれます。

4.三岸節子の代表作品

「ヴェネチアの家」 「小さな町」 「花」 「さいたさいたさくらがさいた」

5.三岸節子の買取査定ポイント

三岸節子の作品の買取査定ポイントは、作品の保存状態にあるといえます。もちろん肉筆の真作であれば価値は高くなりますが、作品の保存状態が良くなければ査定額に影響を与えるでしょう。油彩作品の多い三岸節子の作品を適切に保管するためにも、冷暖房の作品への直撃や直射日光は避けるようにすべきです。これらが原因となり、絵具にひびが入ってしまったり変色や退色してしまったりし、作品の劣化が激しくなるでしょう。もしも、作品の状態が著しく変化してしまった場合には、修復という方法も考える必要があるかもしれません。
  • 保存状態は良いか
  • 真作かどうか

6.三岸節子の買取相場価格

三岸節子の作品の買取相場価格は、約2万円から43万円となっています。「静物(果物)」と題された作品は、30万円で取引されています。この作品は黄袋とクロス箱が付いており、東京美術倶楽部鑑定委員会が発行した鑑定書付きです。また、リトグラフの作品である「花(緑)」は、約6万円で取引されています。こちらはタトウ箱付き、そして絵画作家本人のサイン入りで真作保証済みの状態で出品されていました。

7.三岸節子の買取についてのまとめ

情熱的な三岸節子の作品には、熱烈なコレクターが存在します。彼女の生き方に共感するファンも多く、どんな作品でも一定の需要があるといえるでしょう。三岸節子の作品を売ろうとお考えであれば、真作であると証明できることが重要になります。また、高額査定を望むのであれば作品の保存状態はもちろん、付属品の状態にも気を配っておきましょう。タトウ箱や黄袋、そして保証書類などが揃っていれば査定額アップに繋がるでしょう。