宮本三郎（みやもと　さぶろう）を高価買取！絵画作家の査定ポイントを徹底解説！

1．宮本三郎を売りたいお客様へ

宮本三郎は、昭和の日本洋画壇を代表する絵画作家です。類まれなるデッサン力を持つ宮本三郎は、豊かな色彩感覚と高い描写力で優れた作品を制作しました。戦争中にはその高いデッサン力を買われて従軍画家となり、戦争記録画を制作します。また、新聞小説の挿画の仕事も担当し、多くの人々に親しまれました。絵画作家をはじめ、日本で活躍する美術家の社会的権利を擁護するための活動も熱心に行い、社団法人日本美術家連盟の初代理事長に就任しました。

2．宮本三郎についての解説

卓越した描写力で戦争画を制作した宮本三郎。戦争画の大群像画面は、これまで日本の洋画にはなかったものであり、戦争画の絵画作家として成功を収めます。しかしながら、その成功が戦後の宮本三郎を苦しめることになりました。戦後、宮本三郎は鎮魂の思いを込めて「死の家族」という作品を制作し、悲劇的な戦争時代を象徴する主題画として位置づけました。晩年の宮本三郎は、的確な写実と華麗な色彩を用いて明るい裸婦像や女性像を数多く制作しました。

3．宮本三郎の歴史

1905年、宮本三郎は石川県に生まれます。学校の成績が良かった宮本三郎は、小学校の校長や担任のすすめで中学校に進学。軍人になろうとするも体格検査で失格になり、中学校を中退して川端画学校洋画部に入り画家を目指します。1927年、二科展に出品した作品が初入選を果たし、1934年には初めての個展を開催しました。雑誌の表紙画やカット、新聞小説の挿画の仕事が増え、多忙を極めて健康を害します。養生のために海外へ渡るも、軍の要請を受けて小磯良平と共に戦争記録画家として従軍し、中国へ赴きます。戦後、1946年に金沢美術工芸専門学校の講師として、そして1971年には金沢美術工芸大学名誉教授に就任しました。

4．宮本三郎の代表作品

「ピアノ」 「編み物」 「静物　壷　花　コップ」 「横臥　婦人像」 「寝たる裸婦」

5．宮本三郎の買取査定ポイント

宮本三郎の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかにあるといえます。戦争画で帝国美術院賞、そして朝日賞を受賞した宮本三郎の知名度は高く、人気のある絵画作家です。一般的に知名度が高く人気のある絵画作家の作品には贋作が多く、作品売却の際には真作だと証明できるかどうかが査定額に影響します。そのため、保証書や鑑定書など、作品が真作であることを証明できるものがあれば、高額査定に繋がりやすいといえるでしょう。

• 真作かどうか
• 鑑定書などが付いているか
• 付属品が付いているか

6．宮本三郎の買取相場価格

宮本三郎の作品の買取相場価格は、約2万円から30万円ほどとなっています。「静物」と題された宮本三郎の作品は、グラスとグラスに活けられた花が描かれています。この作品は30万円で取引されており、東京美術倶楽部鑑定委員会によって発行された鑑定書付きで、真作証明済みの作品として出品されていました。また、人物描写が素晴らしい宮本三郎の才能を再認識できる作品「母子」は、約14万円で取引されました。コンテで描かれたこちらの作品は、作家によるサインと落款が施されており、保存状態の良い状態で出品されています。

7．宮本三郎の買取についてのまとめ

生のエネルギーに満ち溢れた裸婦をはじめ、写実的な人物画描写と華麗な色彩が魅力の宮本三郎の作品は、現在も高く評価されています。宮本三郎は油彩作品だけではなく木版画などにも挑戦し、晩年においても精力的に創作活動に励みました。宮本三郎の作品を売ろうとお考えなら、鑑定書など真作証明できる付属品が揃っていることを確認しておくことをおすすめします。鑑定書があるのとないのとでは、査定額に差が生じるでしょう。