向井潤吉(むかい じゅんきち)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.向井潤吉を売りたいお客様へ
向井潤吉は、民家の絵を数多く描いた洋画の絵画作家です。40年以上にも渡って日本を渡り歩き、各地の民家をスケッチして回りました。フランスで絵の勉強をしていたときに多くの名品を模写し、その質と量は日本最高のものといわれています。西洋の古典作品の技術を存分に吸収した向井潤吉は、高度な写生力を生かして日本の風土に合った洋画作品を制作していきました。前衛ではなく後衛の芸術家と自称した向井潤吉の作品は、しみじみとした味わい深い作品で多くの人々に支持されています。2.向井潤吉についての解説
フランス生活で、ルーブル美術館に日参してひたすら模写に励んだ向井潤吉。向井潤吉はルノワールやコローなどの作品を模写しながら線や構図をはじめ、色彩や技法の研究を熱心に行いました。「半ば贋作する気持ちで、原画至上主義的な態度で」模写にいそしんだ向井潤吉は、習得した技術を日本の民家を描くことに反映させました。徐々に消えていく日本の風景を作品の中にとどめようと、向井潤吉は44歳のときに民家をモチーフに作品を制作します。細密に描き込まれた画面からは、向井潤吉の消え行く日本の風景に対する愛を感じ取ることができるでしょう。3.向井潤吉の歴史
1901年、向井潤吉は京都に生まれます。13歳のときに日本画を学ぶために京都市立美術工芸学校予科に入学しますが、1916年に父の反対を押し切って退学します。油彩の作品を描きたくなった向井潤吉は、関西美術院に入って洋画を4年間学びました。1919年に二科会第6回展に出品した作品で初入選を果たし、さらに絵を学ぶために上京します。川端画学校で半年ほど絵を学んだ後、26歳のときにフランスに渡りました。フランスでは模写からはじまり自由制作を行う日々が続き、1日中絵を描く暮らしをします。帰国後は模写の展覧会を開きますが、戦争中は戦争画を描きます。戦火で失われる民家の美しい姿を作品として残すため、ライフワークとして民家を描き続けました。4.向井潤吉の代表作品
「献木伐採」1943年 「妙高高原」1964年 「ふもとの老樹」1969年 「六月の田園」1971年 「微雨」1974年5.向井潤吉の買取査定ポイント
向井潤吉の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかにあるといえます。向井潤吉の作品の中でも、ひなびた伝統的な茅葺屋根の民家の作品が人気ですが、贋作が出回っている可能性があります。贋作の場合には作品価値がありません。作品の真贋を判断する材料として、作品の表現方法を調べるほか、作品の付属品やサインなども重要です。ですから、もしも向井潤吉の作品の売却を考えているのであれば、真作証明ができるように鑑定書や保証書、そして作品の付属品なども査定時に提出するようにしましょう。6. 向井潤吉の買取相場価格
向井潤吉の作品の買取相場価格は、約1万円から10万円ほどとなっています。向井潤吉の木版画作品である「民家十二カ月」と題された作品は、約6万円で取引されました。この作品は、画面の右下と左下にサインが施されており、落款も施されています。作品の状態も良好で、真作保証済みの作品として出品されていました。また、「信濃路春色」は、約5万円で取引されています。この作品は差し箱付き、そして証明シール付きの状態で出品されています。7.向井潤吉の買取についてのまとめ
なつかしさを感じさせる向井潤吉の作品は市場需要はあるものの贋作が多く、真作証明ができる作品でなければ高額買取は期待できません。向井潤吉の作品は、向井潤吉アトリエ館にて鑑定書を発行してもらうことが可能です。真作証明のためにも、査定前に鑑定書を発行してもらうことを検討できるでしょう。品物の取引相場価格を検索
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