村山槐多(むらやま かいた)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.村山槐多を売りたいお客様へ

村山槐多は、大正時代の洋画の絵画作家です。小学生から絵を描き始めた村山槐多は、わずか22歳でその生涯を閉じます。夭折の画家・村山槐多は、ガランスと呼ばれる濃い赤色や深みのある青色を使って、鮮烈なコントラストを作品の中に描きました。上京してからはデカダンな生活を送りながら、前衛的な水彩画作品を制作しました。。繊細な心を持つ表現者であった村山槐多は、青春の哀愁を漂わせるフォービズム風の作品で知られています。

2.村山槐多についての解説

感受性が強く、恋多き人であった村山槐多。同性・異性に関わらず、美しいものを常に追い求めながらも、相手に受け入れてもらえない不遇な自分を嘆き、文学と美術に一層傾倒していきます。フォービズム風の激しい色彩と大胆なタッチで知られている村山槐多ですが、実は「デロリ」作品を描いた絵画作家の一人に数え挙げることができます。大正時代に流行った、奇怪・奇妙でグロテスクな作品を「デロリ」と呼びます。村山槐多の抑えきれない激情が吐き出されたかのような作品は、見る者を不安にさせることも少なくなく、紛れもなく「デロリ」であるといえるでしょう。

3.村山槐多の歴史

1896年、村山槐多は愛知県で生まれます。母が文豪・森鴎外の家で女中をしていた関係で、森鴎外が名付け親となりました。1900年に京都に移り住み、小学校3年生の頃から絵を描くようになります。本格的に絵を描くようになったのは中学生の頃からだといわれていますが、1914年に上京して日本美術院の研究生となりました。退廃的な生活を送りながらも、絵画制作と詩作、そして小説の執筆と忙しい日々を過ごします。村山槐多は、二科展や日本美術院展覧会で入賞や受賞を繰り返し、将来有望な絵画作家として注目を集めた矢先に病没しました。

4.村山槐多の代表作品

「尿する裸僧」1915年 「自画像」1916年 「湖水と女」1917年 「バラと少女」1917年 「松の群」1918年

5.村山槐多の買取査定ポイント

村山槐多の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかという点にあるでしょう。独創的な画風の村山槐多ですが、贋作が流通しています。夭折の画家だけに、真作は非常に価値が高いといわれています。絵画買取業者の間でも村山槐多の作品は贋作が多いことで有名ですから、高額査定を期待するなら真作であることを証明する必要があるでしょう。真作と証明するために鑑定書を提出するのが一般的ですが、村山槐多の鑑定であれば東京美術倶楽部鑑定委員会に作品を持ち込むことができるでしょう。また、作品の保存状態の如何も重要な査定ポイントになります。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか
  • 保存状態は良いか

6.村山槐多の買取相場価格

村山槐多の作品の買取相場価格は、約2万円から5万円ほどとなっています。ただし、真贋不明の作品も数多くオークションに出されていますから、真作だと証明されている作品であればより高額な価格で取引されるでしょう。村山槐多の「山小屋」と題された作品は、真贋不明な作品ですが保存状態は良好です。こちらの作品は、約5万円で取引されました。

7.村山槐多の買取についてのまとめ

強烈なインパクトを与える作品を制作した村山槐多は、将来を期待されながらも画業半ばで病に倒れました。村山槐多は短い生涯の間に心に訴えかける優れた作品を多く残し、現在でもファンを獲得しています。贋作が多い絵画作家だけに買取は慎重に行われる傾向にありますが、真作だと証明できるなら高額な買取額を提示されるでしょう。高額買取を目指すためにも、鑑定書や保証書類をはじめ、作品の付属品等も大切に保管しておくことをおすすめします。